みみがー

沖縄風のメロディーとウゴウゴ低音という意外な取り合わせ、中盤のやたら健やかなメロディーと沖縄風のギャップ。それでいて、間違いなく調和がとれています。センスですねぇ、どうしたらこの取り合わせが出てくるんでしょう。
ブックマークさせて頂きます。

お世話になってます。（^。^
もしも「み・み・がー」のフレーズばっかりだったらほんとうに「なんだこれ？」なんですけど。タイトルとしてまず「ん？」って思えるのはアリだと思います。ヘビーなドラムとストリングスベースがこれでもかとのしかかってくるところに、なんとなく暢気なボーカル。そしてそこへ「み・み・がー」のフレーズでなんか救われた気分。
某受信料で成り立っておられるテレビ局でも放送（主に教育枠で）できそうな、タイポグラフィーっぽい動画も面白かったです。

余談ですが、作品の解釈や意味というものについて、とある詩人の方も同じようなことをおっしゃっていたのを思い出しましたよ。おおむねそのような感じかと。

てきとーに作ったはずの歌が、のちのち意味がわかってきて慄然とすることってありませんか？
VOCALOIDってのは実は恐ろしい道具なのかもしれません。
人間じゃないものに歌わせるために作った歌は、気を抜くと思わぬヘドロをすくい上げてくれることがあるみたいです。

オキナワ的なフレーズを思いついたので、まわりくどく壊してやりたかったんだと思います。
沖縄には対しては何のネガティヴな感情もないですが、沖縄に接近する音楽家には不審を抱いてしまいます。
本土人が沖縄に土足で踏み込みやがって！というプチ・ナショナリズム的な意味ではありません。
ただ単に胡散臭いやつらだと思うだけです。
YMO「abusolute ego dance」くらい対象をバカにしきった使い方は好きですけどね。
YMOには実は思い入れはなかったりするんですが。

ニコ動で
「楽器編成も歌詞もなにもかも意味不明」
とコメントされたのがいちばん嬉しかったです。うわーばれちゃったかー、って。

でもこの曲になんの意味もないってわけではなくて、非常に個人的なものなのでぼく以外の方にとってはほとんどなんの意味もない、と。
ぼくにとっても言語化することの出来ない、もやもやとした混沌なのですが、音にすることによって少しくらいは意味のあるものになりました。
そういうわけなので、なごむなあ、とか、幻想的だなあ、とか感じてもらえたとしたら、それはそれで正解なのだと思います。作者の意図なんて、曲が出来上がって誰かの目に触れる場所に公開された瞬間に、まったく無意味なものになりますから。
これはぼくが作ってきた曲に限ったことではなくて、ピアプロやニコ動に集う作り手さんたちが日夜吐き出す音やら言葉やら絵にある程度共通することなんでしょう。
「感じ方は人それぞれ」といってしまうとクソ面白くもないですが、間違ってもいない。
「ぼくが見ている青い空と、あなたが見ている青い空は、まったく同じ青じゃない」と言い換えてみたら多少はかっこよく聞こえるだろうか。
同じ感覚を共有することには限界があることはみんなどこかで分かっているけど、だからといってあきらめるわけじゃなくて、共有できたという夢を見たくてもがいているんだろう。それはいいことだ。皮肉じゃなくって、すごくいいことだと思う。
ただ時折我に返ったときに涙が止まらん、とただそれだけのこと。

深夜に中二病炸裂ですが、正気に戻ってもこの文章は消しません。あらかじめこう書いておかないと、あとで絶対に消したくなると思うので。

それはさておき、次はマキシマイザというものを使ってみますね。ありがとうございます。コンプって謎だ。