揺らめいた　ろうそくは　一瞬に　吹き消され
黒土の　墓場から　甦る　吸血鬼
常闇に　高笑い　だが気づく　渇望を
ヴァンパイア　胸を満たす　鮮血の　契りは
彼の歯で　愛を求め　両翼を　広げる

温かい　風が吹き　柳の木　舞い踊る
墓の主　杖を手に　探し出す　愛の人
その色は　もう既に　色あせた　白の色
ヴァンパイア　狂い踊る　無月夜（むげつや）の　暗闇（ライト）で
彼の歯は　舌に刺され　自分を　慰める　

人形は　不朽不滅　その姿を　保つ
旭光は　大地照らす　そこには　何もない


ゆらめいた　ろうそくは　いっしゅんに　ふきけされ
くろつちの　はかばから　よみがえる　きゅうけつき
とこやみに　たかわらい　だがきづく　かつぼうを
ヴァンパイア　むねをみたす　せんけつのちぎりは
かれのはで　あいをもとめ　りょうよくをひろげる

あたたかい　かぜがふき　やなぎのき　まいおどる
はかのぬし　つえをてに　さがしだす　あいのひと
そのいろは　もうすでに　いろあせた　しろのいろ
ヴァンパイア　くるいおどる　むげつやのらいとで
かれのはは　したにさされ　じぶんをなぐさめる

にんぎょうは　ふきゅうふめつ　そのすがたをたもつ
きょっこうは　だいちてらす　そこにはなにもない