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鈍足チェイサー

汚れた頭の中で
ネジがひとつグラグラ揺れる
色めがね 遮られて
君が逃げるのを見逃してた

出遅れた姿さえ
みじめなら 何も減らないよ
今度こそ 捕まえる
しがらみも 全部連れて


ほどけた靴ひも そのままで進め
道から外れて君の後を追う
ジャマと呼ばれても 笑い飛ばせるさ
見つけたんだ ようやく
扉ひとつ



くだらないモヤモヤでさえ
地獄を見たような顔になって
追いつかない距離だけど
待ってくれない 時計よりはやく

君を追う意味でさえ
随分前に捨ててきた
君だって知ってるだろう
君のいない僕なんて


ほつれた足元 汚れる首筋
どんどん離される それでもやめない
君が好きなだけ逃げるつもりなら
追いかけるよ 好きなだけ
多分最後まで

後ろから飛んでくる
聞き慣れた誰かの声

「一周回って 迎えに来たんだ」
これじゃ周回遅れのラブゲーム
肩を並べて君と歩きたい
ほんの少し　待っててほしいよ

ほどけた靴ひも　結んで駆け出す
足跡たどって　君の後を追う
君が待ってる　迷うことはない
加速していく
君まで飛んでいける

届け　拙いままで
今つながる　ようやく
二人遠くまで