突然、一陣の風が吹いた。
地面に降りかけた桜の花びらが再び空に舞い上がる。
不意に訪れた肌寒さに思わず肩を窄めた。すると――
「ルカ殿、寒いであろう」
何かが肩に掛けられた。温かい。
それが彼の陣羽織だと気付くまでに少し時間を要した。
「帰ろうか」
「でも…これじゃ、あなたが――」
「案ずるな」
そのまま肩に腕を回される。羽織が私の肩から落ちてしまわないようにしていることだと頭では理解していても、顔が熱くて、心臓がドキドキとうるさい。
二人で家路をたどる。彼は少し小さめの私の歩幅に合わせてゆっくりと歩く。そんなことにいちいち嬉しくなってしまう自分がどうかしていると思う。
けれど、盗み見た彼の横顔が屈託のない笑みを浮かべていたので、たまには素直になってみてもいいと思った。
(お、ルカ殿が寄り添ってくるとは珍しい)
コメント0
関連動画0
オススメ作品
大胆なKiss
右肩に触れる癖直っていない
意味深なKiss
貪欲なのは私は嫌われものの蝶
彼氏持ちの友達
可愛くないのに可愛く見える
恋をすると変わるの
バカにして知らない顔する
彼氏いるのに合コン
見てるだけで吐き気するのよ...猛毒の蜜をください
Marina
【頭】
あぁ。
【サビ】
哀れみで私を見ないで
(探したい恋は見つからないから)
振られる度に見つけて
いまは見えないあなた
【A1】
儚い意識は崩れる
私と言うものがありながら...【♪修】スレ違い、あなた。
つち(fullmoon)
円尾坂の仕立屋
詞/曲 mothy
円尾坂の片隅にある 仕立屋の若き女主人
気立てのよさと確かな腕で 近所でも評判の娘
そんな彼女の悩みごとは 愛するあの人の浮気症
「私というものがありながら 家に帰ってきやしない」
だけど仕事は頑張らなきゃ 鋏を片手に一生懸命
母の形見の裁縫鋏 研げば研ぐほどよく...円尾坂の仕立屋
mothy_悪ノP
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
ゆるりー
いったいどうしたら、家に帰れるのかな…
時間は止まり、何度も同じ『夜』を繰り返してきた。
同じことを何回も繰り返した。
それこそ、気が狂いそうなほどに。
どうしたら、狂った『夜』が終わるのか。
私も、皆も考えた。
そして、この舞台を終わらせるために、沢山のことを試してみた。
だけど…必ず、時間が巻き...Twilight ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
私の声が届くなら
私の歌が響くなら
この広い世界できっと
それが私の生まれた意味になる
辛いことがあったら
私の歌を聴いてよ
そして少しでも笑えたら
こんな嬉しいことはないよ
上手くいかないことばかり
それでも諦めたくない...アイの歌
sis
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想