潮風と 戯れながら
ふたり過ごした 去年の夏
煌いた 花火みたいに
消えていった夢

海の見える丘で
眩しいあなたの 優しい顔
一筋の雲のように
青空に溶けて

笑ってる
光集めた海 彩って 
照り返す 熱砂の心
波がなだめて
夏がくる
遠く 遠くに いるあなたにも
震える声で 叫ぶ想い
届くかしら

逃げ水の 呼ぶ幻に
懐かしい影が よみがえる

陽炎の むこう側
白い砂のように 舞い散って
切り取った モノクロの
想い出だけが

笑ってる
時に閉じ込められ 動けずに 
幾つもの 記憶の鍵を
失くしたままの
夏がくる
水平線めざす桟橋に
裸足のままで 駆け出して

子供のように 夢を見ていたい
ふたりで歩いた 岬にも 小径にも
防波堤にも 砂浜にも
連れて行って 手をとって

涙雨
翳る頬の 輝き隠して
やがて晴れる 雲のあいだ
笑顔が覗く
夏がくる
遠く 遠くに いるあなたにも
震える声で 空に向かって
叫ぶ想いは
ねえ 届くのかしら

届けばいいのに
届かない声

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏がくる

明るくて、切ないものが作ってみたいと思い、曲と一緒に作りました(詞が先ですが)。曲は音楽の方に置いてあります。

閲覧数:261

投稿日:2009/07/02 23:04:41

文字数:440文字

カテゴリ:歌詞

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