本を閉じる音がやけに
うるさく響く黄昏の部屋
進まないページ 読み返して
また今日も栞をそっと挟んだ

四葉の押し葉一つ 褪せない緑色が
私を責めているみたい
消えていかないで、思い出

仰ぎ見た夜空 星が流れた
願う彼方 想いよ届け、と
こんな刹那 言いきれなくて
時が止まればいいのに
時は流れてゆくだけ


月明かりも届かなくて
眠れぬ深い闇に飲まれる
止まり続けてる この心に
また今日も栞をそっと挟んだ

河原の草かき分け 四葉を探していた
貴方が先に見つけたね
『君の幸せを願うよ』

枯れ果てた涙 頬に流れた
祈る彼方 幸せでいて、と
こんな切なさ抱えきれず
夢で逢えたらいいのに
夢は覚めてしまうけど


光差す方へ 貴方探して
想う彼方 枝折を辿って
惑う 弱い私隠して
この心が褪せぬよう
四葉の栞を抱いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

四葉の栞【曲つきました】

さくらコメさんの歌詞募集曲に歌詞をつけてみました。
http://piapro.jp/content/fxeog1rc0mbll5fj

タイトルを考えているときに辞書をひいたら、
『栞』は『枝折』(木の枝を折って道しるべにすること)から転じた言葉とのことでしたので、歌詞に取り入れてみました。
死別の香りを漂わせて。栞は形見なのかもしれませんね。
前バージョンはひらがなです。


採用していただきました!ありがとうございます。
http://piapro.jp/t/VqoR

閲覧数:358

投稿日:2010/04/30 16:22:27

文字数:363文字

カテゴリ:歌詞

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