冬枯れの枝先の 最後の一葉(ひとは)と
儚くも消え入りそうな 私の吐息

灰色の街の中には 顔の無い人の
行き違う音たちだけが 渦巻きそして消えゆく

雪は白く ただ白く すべてに降り積もる
それはまるで 穢れなき 微笑にも似て
雪は白く ただ白く すべてを染め上げる
ならばせめて 染み込んで 何もかも消して


あかぎれの指先の ひとしずくの紅(あか)
儚くも焼け付くような 私の命

蠢いた街の中には 彷徨う心
噛み合わない歯車たちが 軋んで咽び泣くだけ

雪は白く ただ白く すべてに吹き寄せる
それはまるで 純粋で 凄惨な天使
雪は白く ただ白く すべてを包み込む
ならばせめて 抱きしめて 何もかも消して


雪よ白く ただ白く 私に降り積もり
ほんの僅か 残された 灯火を奪い
雪よ白く ただ白く 私を染め上げて
そしていつか 何もかも 心さえ消して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募用】純白に消して <落選>

インシンカイトさんの『タイトル未定【歌詞募集中】』(http://piapro.jp/content/q515ezeajl8ru6t1)に歌詞応募させていただきました。

「春も近いというのに真冬のイメージの楽曲」と書かれていたので、寒~いのにしようと思って書いてたら・・・暗~いのになっちゃいました。
ミクミクの声がすごく綺麗なんですけど、少し儚さを感じたので、命の消え入りそうな雰囲気にしてみました。

最初のテーマはホワイトアウトだったんだけど、そういう激しさはすべて消し去り、とにかく脆弱な心の揺らぎを表したつもり。

 ⇒サビをちょい修正(2/28)
 ⇒サビを全体的に推敲しメッセージの方向性を変更(3/1)

閲覧数:298

投稿日:2009/03/01 17:15:15

文字数:382文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント3

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  • 友場 洋

    友場 洋

    ご意見・ご感想

    「白く消えていく」から「白く消えたい」に変更しちゃいました。
    ああ、さらなる下降の螺旋の先へ・・・

    2009/03/01 17:16:21

  • 友場 洋

    友場 洋

    ご意見・ご感想

    白いんです。
    書き始める前に、メモ帳(で書いてるわけで。。。)の画面をじっくり眺めて心も白く染め上げときました。

    最後のサビだけ変えるかもしれません。そしたらまた連絡に行きますね。

    今はとにかく力の限り書き続けてます。
    色んな世界を持った色んな方が曲をアップしてくれるからすごく楽しいです。ありがとうございます。

    2009/03/01 02:42:34

  • インシンカイト

    インシンカイト

    ご意見・ご感想

    友場さん、こんばんは。
    前作に引き続き応募ありがとうございます。

    すごく哀しい詞ですね。
    そして白いです。真っ白です。
    その中で「ひとしずくの紅」が際立っているように思います。
    凍える寒さの中で「私の命」は「焼け付く」というのも
    面白い対比だと思います。(面白いっていうのもちょっと・・・)


    ものすごい勢いで作品が増えてますね。
    そのモチベーションの高さが羨ましいです。
    それでは失礼します。

    2009/03/01 02:07:45

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