立ち止まりはしない この肢体を証に
大輪の海に背を向け踏み出せ

壊れかけの心 抱えて
避けられぬ運命
凍った雨粒 地を叩く

遠ざかる背中 まだ夢に見る
涙を堪えることも忘れ
ただ霞みゆく記憶 掻き抱いて
きつく握り締めた

振り返りはしない 蜃気楼の狭間で
共に夢見た高みを目指して
いつの日か君にも見せてあげられるはず
哀しみ降らす雲の峰も割く一筋の
嘱望を胸に さあ

ひた響く耳鳴り 呼び声
隠し置いた孤独
静かに 静かに崩れ去る

何もかも委ねて 幾度となく縋りつく
想いごと消してくれたなら
楽になれるけれど

違えることのない あの約束は今も
私の中 息衝いているから
だから憶えていて この身が滅ぶまでは
木霊する後悔も海の底 深く深く
沈めてあげる

振り返りはしない 赤に染まる足跡
いつかは綺麗に濯がれるから
立ち止まりはしない この肢体を証に
大輪の海を乗り越えたなら
贖いの道 斯くも続く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Camelia

ごまあえPさまの歌詞募集曲に宛てて書かせて頂いたものです^^
(落選作

暗く重い過去(経験)を背負い、それでも強さを失わない心の表情。
その裏面と表面を交錯させてみました。

A~Bメロ部では弱さと葛藤を。
それらを補い、乗り越えようとする強さをサビで表現。

「Camelia」はイタリア語で「椿」という花の名前を指します。
読みは「カメリア」ではなく「カミーリア」です。
何故このタイトルにしたかと言うと、音の響きが気に入ったのもありますが
詞の中では血(の海)を赤い椿の花と重ねて表現している為です。
また赤椿の花言葉である「高潔な理性」から、哀しみの中にあってそれを凌ぐ
強さ、というテーマと重ねています。
ややブラックと言うか……あまり明るい詞でないことは確かですね。
かと言ってマイナス思考でもない……はず^^;

閲覧数:238

投稿日:2009/08/12 15:20:22

文字数:409文字

カテゴリ:歌詞

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