仕事と家を行ったり来たり　ありきたりな未来にほとほとがっかり
そんなあるSunday　ふらり寄り道した楽器屋さんで
心躍るキミのベースがハートを揺らした

ちっちゃな部屋で歌うことしかできなかった私に
音楽で誰かとつながる喜びとトキメキ教えてくれた

「次の休みも予定はないよ」って言ったら「あと５曲覚えてきて」
返事も聞かず　小指突き出し　いたずらっぽく　笑うキミがかわいくて

ゆびきりしたよね　無邪気に笑ってさ
夢も恋も怖いもの知らずで
マジメな顔をして「大丈夫だよ」って言うから
きっと叶うって信じられたよ

指折り数えて　キミに会える日を　いつも待ち焦がれていたよ
「明日になったらまたキミに会える」
だから　どんなことも頑張れた　あの頃


「初めての路上ライブだし、お客さんなんて期待するなよな」とか
言っていたくせに　みんながみんな素通りで　親指握り締めていたよね

「世界一の歌姫にする」　ワインが言わせたとしても
探してたパズルのピースの半分は　あの時　見つけられたよ

キミの作る曲は高すぎて　私にはキーが合わないみたい
歌うことで生活して　ずっと２人で一緒にいたい　…なんてね

指差し見ていた夜空の星たちは　見とれるほどに眩しくて
キミに寄り添って眺めてるだけで　届かなくたってよかったのにな

一度きりくれた薬指の約束は　今はもう空っぽになっちゃったけれど
ありふれた日常でも　かけがえのないあなたと
歩く明日が　ほら　見えていたんだよ


夢を叶えたかったわけじゃなく　夢を見続けさせてほしかった
明日になったら　もうキミはいないから
１人で歩き出さなくちゃ

ゆびきりしたよね　無邪気に笑ってさ
キミも私も世間知らずで
泣き出しそうな顔をして「ごめん」なんて言うから
こっちは泣けなくなっちゃったじゃないの

ゆびきりしたときの　とびきりの笑顔
もう会えないのは辛いけど

もう私は大丈夫　幸せになるマホウを　歌を見つけられたから
いつの日かまたどこかで　あなたの耳に届くように
ずっと　ずっとこの歌を歌うよ