衣世乃の投稿作品一覧
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ただ一度 今夜だけで構わない
もう一度 夢を見せて欲しい
時が経つほど 別れが辛いとわかってる
それでもいい
今はただ この温もりを感じていたい
深く深く
愛し合っていたの
傷つく事さえ構わない
幼かったのね 二人
今夜は踊りましょう...Lost Love
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とてもとても狭い森の一角に、少女は一人住んでいました。
ある日いつもの様に一人で空を眺めていると、すぐそばから話し掛ける声がありました。
少女は生まれた時からこの場所に一人でしたから、初めて聞く自分以外の声に驚きました。
「あなたは誰?」
恐る恐る尋ねます。
「僕は風さ。色んな所を旅しているんだ。君...無題
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心が泣いている
しとしとと降る雨のように
血の中をかいくぐって来たかのように
しとしとしとしと雨は降る
身を伴わない雨はやがて内を満たし
海となり佇む
心が泣いている
哀しいのでもなく
淋しいのでもなく
ただただ溢れるままに...無題
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あの瞬間がとても愛おしくて愛おしくて
だから小さな箱にしまって鍵をかけておくの
そうしたら涙を流さずにすむから
だけど涙があふれて止まらないの
あなたが傍にいないから
小さな箱
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緑の誘い
広がる水の波紋
追いかけて行く
緑色の景色の中
風の歌が囁いている
遊ぶ魚たちに
すっと手を伸ばせば
ここへおいでと
呼んでいる
飛ぶ鳥たちに...緑の誘い
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信じること
一つ一つの積み重ねは
絶対無駄にはならない
今日があるから
明日を信じられる
昨日があるから
今日を生きられる
一つ一つの事を
確かめて信じていこう
明日の為に...信じること
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自由に
先の先まで見ようとしても
現実が邪魔してしまう
扉を開きたいと願うのに
自分で閉ざしてしまっている
見えないものをつかもうとして
今見えているものを見失って
それでも手にしているものは
なんだろう
不確かなモノばかり求めて...自由に
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翼
夢の翼を広げて
空へと飛翔したら
探してみよう宝の地図
きっと空から見下ろせば
楽しい地図の中へ
木々の間を抜けて
旅に出ようか
翼があるうちに
飛んで飛んで...翼
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とても小さな音だけど
あなたに伝えたい音がある
それは自然に溢れる音で
空間を満たして広がっていく
形を変えてあなたの胸に届く頃
私の中には幸せが残ってる
幸せの音
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『子守唄』
君に歌おう 海の子守唄
深く青く 夢の波間
Good night.my dear.
穏やかな夢を見られるように
歌おう 子守唄を
君に歌おう 空の子守唄
高く青く 夢の雲間
Good night.my dear.
優しい夢をみられるように...子守唄
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『夢に夢を見る者』
少女は一人 森に佇む
緑深く 静かな聖域
鳥の声も聞えない
小さな葉ずれの音だけ
少女は優しく歌う
風が歌を乗せて空へと踊る
いつか空と共に舞い上がる夢
今日も歌い続ける
少女は一人 空を見ていた...夢に夢を見る者
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『夢に夢を見る』
木漏れ日の中 一人佇む少女
何を見ているのだろうか
小鳥の声も 聞えない
さわさわとゆれる葉ずれの音に
耳を傾ける
小さな一艘の舟に 一人横たわる少女
何を想っているのだろうか
さざ波の音も 聞えない
ゆらゆらゆらめく水面の影に...夢に夢を見る
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『心のコトバ』
「消えたい」なんて
誰の言葉?
私じゃない誰かの呟き 問いかけ
そんなことを聞くのは
誰なの?
辞めて欲しいのに消えない 言葉
この声は私の物?
この気持ちは私自身?
気付かない事ばかりで...『心のコトバ』
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『合わせ鏡』
覗いて見てよ
向こうに何が見える?
見えないよね
僕だけが映ってる
壊してみようか?
欠片を君にあげる
あの音を止めてよ
わからないの?
君なんてホントは何処にもイナイ...合わせ鏡
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『一花』
一つの花でありたい
綺麗な花で
草原に咲く
木々に咲く
一つの花でありたい
一つの花でありたい
素朴な花で
森に咲く
海に咲く...一花
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『傍に・・・』
なんで好きになんてなったんだろう
何があっても辛い恋なのに・・・
嬉しい事も楽しい事も
幸せをくれるのは君だけど
苦しい事も哀しい事も
切なさをくれるのも君だけ
どこまで行っても平行線で
それ以上交わらない
ただただ淋しいだけの恋...『傍に・・・』
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『星 ヒトツ 夢』
貴方の中 星ヒトツ
私の願い 叶える星
届いてと 強く
君への想い 繋いでく
夕暮れの一番星
流れては 落ちて
その向こうにある小さな願い
叶えて欲しいと 切に願うの
貴方の中 夢ヒトツ...星 ヒトツ 夢
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『ねぇ・・・』
ねぇ 切ないよ この気持ち
誰かこの涙を止めてよ
どうしたってあなたは居ない
仕方ないと何度も言い聞かせて
わかったつもりでいるだけ
本当は
わからないと叫びたかった
わかりたくなんてなかった
ねぇ 淋しいよ この気持ち...ねぇ・・・
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『影の表』
私は何をしてるんだろう。
一体ここで何を。
私は何をしたいんだろう。
一体ここで何を。
何処へ行きたいんだろう。
果てしなく暗い水底に
深く深く沈められた錯覚
落ちた悪夢
底なし沼に落ちる寸前...影の表
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『白』
真っ白な世界に黒いシミをつけて
広がって縮んで混ぜて行く
気が付いたら灰色の渦
曇ったガラスの珠を瞳にはめ込んで
心に空洞を作ったら
ほら
人形の出来上がり
私は誰?
青い色が好きで...白
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『君との季節』
初めて君と会ったのは桜の頃
君と視線を交わした瞬間
僕は君に惹かれたのかもしれない
桜の景色の中で
僕らは初めて言葉を交わした
海を見に行ったのはいつだっただろう
日差しの強く照る中
潮風に揺れる君の髪が綺麗で
砂浜を歩いて行く君から...君との季節
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『桜愛歌(おうあいか)』
僕は待つ 今日も桜の木の下
約束は一年前
「ここでまた会おう」
桜の下 君と別れた
桜は咲いているのに
「どうして来ないの?」
桜の下 遠く見つめた
僕は待つ 君は来ると信じてる
沈む夕日を見ながら...桜愛歌(おうあいか)
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『Rest』
永い夢を見ていた
確かに君は 傍にいた
空は青く 波がきらめく
白銀の砂浜を 君は走っていく
風を受け まるで鳥だ
僕の前を 軽やかに
そして 振り向いて囁いて
その唇から紡がれる旋律
波音が攫って行く...Rest
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『ミルク色の朝』
ミルクのような朝が来た
ミルクのようにとろけ
また
ミルクのように白い朝が
ただ冷たい風が
静かな朝にふいていた
ミルク色の朝
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『時の住人』
悠久の疾風(かぜ)身に纏い
奏でるのは懐かしの君
その手を放さないで
見失わないでいて 君の為に
夕凪の果て探し行く
海の彼方 紡ぐ詩
時の住人 何処へ行くの?
海を越えて 陽の沈む方へ
時の砂抱いて...時の住人
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『夢の月』
夢で月になるとき
見つめていて
寄り添わせて そっと
気まぐれにしないで
いつでも ずっと
傍に居たいの 君と
夕暮れ 朝時
間近の逢瀬で
君と見つめて...夢の月
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『空と海と君と』
小さな小さな 君の笑顔
太陽の光に似て
いつまでも いつまでも
変わらない
そんな想いを
忘れないで
空に手を伸ばすなら
雲の心を抱くのがいい
海に瞳を映すなら...空と海と君と
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『doll eyes』
ずっと見ていたよ 君の事
ガラスに映る瞳が 太陽の様だった
いつからだろう 恋をした
叶わない 切ない 恋
見ていたよ 見ていたいよ
変わっていく街
変わらない僕
君は大人になった
僕は子供のまんま...doll eyes
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『一つ二つと歌』
木の夢を見る風の子
そっと見つめる
夕暮れに似た優しさと怖さ
ずっと抱くには淋しすぎる夢
歩く道の風に語りかけて
一人太陽に向えば
空を行く光と波が
ここへおいでと呼んでいる
歌を紡げは風が舞う...一つ二つと歌
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『君は言ったね』
緑の幻想の中
ぽつり浮かぶ微笑み
朝露に揺れて色付く
微笑み絶やさないでいて
祈り込めて照らし続けるの
君は言ったね
いつか沢山に囲まれて
笑い合うこと
きっと叶うから...君は言ったね
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『夜の夢』
おやすみなさいの前
考えるのは君の事
どうしてるかな?
もう寝たのかな?
そわそわ どきどき
止まらない
眠れないんだ
いつもそう
星が子守唄を歌ってる...夜の夢
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”ありがとう”
”頑張らなくてもいいんだよ”
そう言ってくれるから
涙が溢れてしまうんだ
止めようとしても 止めようとしても
あふれてきてしまうんだ
もっともっとホントは
頑張らなくちゃいけないのに
微笑んでそう言ってくれるから
沢山溢れてきたら...”ありがとう”