msyの投稿作品一覧
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そっと秘めた
夕闇帰りの道
事故が起きたのかと思った
トラックと血生臭さ
ちょっと湧いた好奇心が足を動かす
タラリと首を伝う血
口を拭いた手は赤く染まり
ピエロみたいな顔の少女が
惨状に腰掛け罪科を見つめていた
そっと気づかれないように...「あなたはヴァンパイア」歌詞
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散々奪っておいて
急になんで泣いて「ごめんね」
謝ってたんだろう
感情任せて誰かのせいに
そうやって作った正義なんて
ハリボテだった
くたびれた裾から見える
関係ない傷をしまってください
噛んで千切ったミサンガに
割いた時間を返してって...「ピンチスナップドット」歌詞
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ただただ歩いている
いつもの見慣れた道から逃げるように
通りすぎる店に転がった歌を摘みながら
繰り返す世界に落書きして
くだらない悪戯しよう
少しでいい
少しだけでいい
昨日とはどこか違う今日に
とぼとぼ歩いている
行く宛もないけどここにいたくなくて...「くだらない空を掴む」歌詞
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空高く舞う花びら
見えなくなるまでずっと見てたのは
きっと君のせいじゃないから
行かないで
青い青い空の下を歩いて行く
赤い赤い花に春を気付かされて
公園で遊ぶ子どもも
いつだって前を見て笑うのに
まだ僕はいつかの遠い君の
笑う顔も見れないまま...「バイバイバックロック」歌詞
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死んだ空にポツリ光った星は隕石だ
乗った電車の先、狂った線路が街へ
喚いたって叫んだって、ほら
その声は誰も聞かないんだ
ぐちゃぐちゃになる街を
ランラランと横目にスキップして
腐った世界に降らせた隕石
燃えさかる街を見て笑って
すっと手を翳して邪魔くさい車を吹き飛ばして
宇宙人を迎え、視界に障わる...「グリフォン」歌詞
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そう、これでよかった
歩き出す私の足と裏腹
強まる雨がうるさい
もう染みてきちゃった
足を前に出す毎に
変わっていく靴の色が面白くて
授業中こっそり送り合った
絵しりとり懲りずに続く延長戦
テスト用紙の裏
不格好な花好きだった...「きっとこれでよかった」歌詞
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やることがない
やることがない
したいこともないから
猫を撫でる
やることがない
やることがない
したいこともないから
この生を問う
死ぬまでこのまま
死ぬまでこのままならば...「ゾンビ」歌詞
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なんでもよかった
夢でもよかった
今生きてる理由がただ欲しかった
あなたがいたらなんて言うだろうか
「それならば映画でも見に行こっか」
立ち上がるあなたが浮かんだ
愛もお金も何もいらない
大体のことは満たされた
『右は人生の全ての課程を——』
「もう何にもない」と...「明日の僕を殺したい」歌詞
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あの空の青さに
恋しいと思うような日が
来るとは思わなかったんだ
笑わない白い顔
また今日が終わっていく
ただ蝉時雨と暑さだけ
明日も見せないこの恐慌と
午後喫するティータイム
よく笑うあの子の
理由の見当たらない投身...「寿命とキスする毎日だ」歌詞
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穴蔵に差した光の下、歪な石ころ
眩しくて美しくて吸い込まれる様に
光の差す方へ
崩れる足場気にせず
手を伸ばした掴む様に
崩れてく音、広がる青
真丸に目を見開いて
死んだ飛行機から唐突に突き出た上体の先、
監視塔食わんばかりの大きな口が
高揚を表している...「イビル」歌詞
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不幸でもない
苦しくもない
たまに何のために生きてんだろうなって思う
それくらいだけ
春が来た
生温い風が吹いた
なぜだろう顔が上がんない
僕の幸せは何だ?何だ?何だ?
本当の僕はどこにいるんだ
僕を映せ僕を映せ...「空っぽに花を挿す」 歌詞
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まあ裏地だからぐちゃぐちゃでいっか
丸まった紙屑の横
段々と視界の端の方
皿が嵩んで行く
平坦な毎日が続いて
話す事もなくなって
気まずくなって
家を出るのだろうか
ずっと好きな物だけ食べて
そしたら早死にすんのかな...「幸せなボケ老人」 歌詞
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もう何もいらないんだ
賑わうネオン街ゆらっと睨みつける
もうどこも行かないんだ
ずっとここで世界創造
もう何も知らないんだ
そりゃそうだろ
お前も同じなんだから
もう何も言わないんだ
って言うか言えないだろ
お前もお前もお前もここにはいねえよ...「誰もいない僕の街」 歌詞
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あの青い空を思い出す
君の背に映える
「いつまでも忘れられないんだ」
と青い空を眺め
電車が君のシャツを揺らした
多分そのせいだ
青い帰り道
口は噤んだまま
真昼の向こう
ちょっと得意げに話し出した...「青に縋って」 歌詞
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大層な話はないし
結構な頭もないし
沢山のお金もないから
ボケっと生きられるのだろう
冗談もほどほどにして
さっさと旅立つとしよう
憂愁な夏もすぐそこだ
また一つ太陽を赤くした
最低な人生を笑え
僕には何も聞こえないから...「太陽が嫌い」 歌詞
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『1095337』
メモの見覚えのない数字
「とりあえず続きを片して
早々見てみよう。」
唸る通信機
語るはやはりあの話
「もういいよ。
だってここにいるんだもん。」
そっと消した
「明日もここでずっと眠るのかい?」...「ドルミア」 歌詞
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バスを待つ
まだ雨は止まなくて
行っちゃった
小さな背中はもう見えない
隅に咲く寂寥感を摘んだって
この時間が止むはずなくて
また次の傘を追いかける
さよなら
窓を叩く雨の音は
聞こえないさ...「過ぎて行け」 歌詞
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劇を見て夏を見て
月を見たっていつも観測者で
そしてただ指を差し
あーだこーだ言うことしか
あなたから聞いた話は
大抵「君」がいなくて
然るに微かに見えたあなたも
夏へ消えて行く
あの空みたいな
あの花みたいなって...「アベリアに代わる何かを」 歌詞
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アスファルトに咲くタンポポの綿毛
そっと手で掬って空に飛ばせ
あの時計の塔が鳴いたら
手を洗って円くなって
お昼にしよう
木の上でカラスと猫がまだ睨み合って
カーカーニャーニャーやってる
二人何やってんの?
そんなことよりほら
みんなで歌って笑って...そんなことより 歌詞
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小さな風が桜の花びらを
伽藍とした部屋に寄越してきて
そうまるでそれが君のせめてもの
お詫びみたいに思えて
少し笑えてその後泣いた
「僕はまだ死なないよ」って
そう言ったじゃない
「僕はまだ死なないよ」って
そう言ったじゃないねえ
明日雨が降っても君が...「エイプリルと恋日記」 歌詞