靴屋 結 の投稿作品一覧
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変わらなくてもいいんだよ
道端の空き缶を凹ませ 帰路を走る通学路で
僕等ならこの空も越えられるよ 指の隙間 青い夢
これでいいか 悩むけれど 大人になったって/ことだろう
戻れないから美しいだなんて 綺麗事を言えるのが 大人の証なの
あの日の捻りもない言葉で また会おうね 未来で僕等 変われたら
教...変わらなくてもいいんだよ
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アイサイトサイド
淡い眼差しで 呼吸は乱れて
柔らかい声で 私は砕けて
赤に染まってく ほら広がってく
不思議な仕草で 鼓動を歪めて
小さな瞳で 私を射止めて
胸を攫ってく ほら落っこってく
君を追いかける
別に好きとかじゃないけど
そう言って誤魔化して...アイサイトサイド
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空を仰いだ狼は 独りを嘆いた
羊は何処へ 片っ端から吠えた
弱く雪に跡を残して
あの日の言葉がずっと回っていた
命は一人一つずつ 否応なく授かる
春生まれて 夏騒ぎ 秋が過ぎて冬
巡り巡る季節 残りも指折り数
それなら今 君と同じの終止符を
言わないで 何も語らないで
側で微笑んで 何処にも...WOOLF
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BE BLURED BLUE
夢を描く僕らには 空は深くて底もないんだって
戦えば果てるだろう 目の前の空が紅く染まったって
放課後に会おう 約束だよって
君はそう 呟いた
どうしてだろう 怖くないな
もう 知っていたよ 絆があること
笑い合ったあの日の二人は僅かに透明
現実(イマ)に背く僕らには ...BE BLURED BLUE
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End Role.
終わらせなくちゃ 言葉飲み込む
流れる言葉 あと少しで
僕らで線を引いた だから、僕らだった
「さよなら」はいいから
始まりは ひょんなことだった
前の席 君が振り向いた
朝日に照らされ まるで海のようで
僕は沈んだ
恋心 って呼んでもいいか...End Role.
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気付いてよビーム
伝えたいこの想い なのに、言えない想い
そんなとき、不意に思いついた とっておきな魔法かも! って
あたしから声をかけることばっかり
「おはよう」も「じゃあね」も「聞いてるの?」も 空回って「もういいよ」
頑張っても 君はいっつも 別のことばっかり
あの子となら 話すとき 大笑いす...気付いてよビーム
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自灯明
君は目を見ないで 話す癖があるんだね
不器用な人間なのは悪いことじゃないよ
呼吸を忘れても この公式は忘れずに
目を閉じても聞こえるんだ 昔聞いた怒号
前は暗闇 後ろは崖ぷちで もうイヤだ
君は自分のこと 許したまま 生きてみていいと思う
上手く笑えなくて 辛いときは 私が歌うから
泣きたい...自灯明
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守れない命なんてないんだよ 君は話す
それなのに、僕は君の一人も守れない いつか
世界を救って! そんな大逸れたこと 僕はできない
君は悪を倒す そのためなら 命さえ捨て去ることができた
二人 目を瞑って夢を描いた(のに)
君の手に 引かれて歩いていた
泣かないで暮らすことができるのは幸せだよ
ごめ...Knock Side Over
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夕陽に匿れた誰かの字は千々に茜空に消えて
この世界の呪いとなろう 燃え滓を偲んでも
戻らない屍の海 揺れる白を映した黒
揶揄に消えた 電子の中 遠い話だから
ほら、これが現実、終わらない小説だ、といやに饒舌
解れて、ほしいだけ?
今、燃える町が煙の中 最期の音を奏でている
私の白 貴方の黒 どちらか...Undone Towne(アンダーンタウン)
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時の思潮に潜む迎合 都市や地方に届く閃光
これが希望と崇める烏合 流れ弾
皮肉にも流れる星霜
生と死の もはやパレード
これも至高と称える烏鷺 君は何処?
明日は楽しく生きていられるよ
空は見上げないで
そしたら楽しく生きていられるよ
明日も僕とお喋りしよう?
そうだ これが僕らの世界だ!...ギフテッド
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誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
夢よ 終わってしまえ 叶えられないだけで
物に当たってしまって どうせ世界は って歌で
言葉に乗せ 憂いて 涙はちょっと隠して
明日に託して今日は 帰ろうか
誰かのことを想う そんな日が続くように
夜遅くに胸のとびら 開いて
煌めく...Overslept
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泣かないで 桜の中、後ろ姿で
春の気怠さ 長い砂利道 何か忘れたような気がしていた
明日、会おうな そう言って別れた 何年経っただろうか 約束を放ったまま
桜色の世界 これが僕らの出会い 大人になることを恐れなかったあの頃
春はうららか それに救われ、涙は拭った 子どもじゃないから
いつかのためだ...サクラノイロ
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マリア……リア
窓辺で唸る君の傍受機
言葉に滲む偏愛風手記
寝床で語る鬱と思春期
肩から伸びる 右手のパラノイア
物陰で黒ずんだ
「ねぇ、気付いてマリア」
先天性の偏愛が
君を食い荒らせと囁き
限定的な寵愛がまた...ポルターガイストス
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水色の血液
主人《あなた》の指の温もり
掠れた声に耳を寄せて 眠る未明
窓辺の椅子に木漏れ日
被せた打覆いの中で まだ褪せないで
この機械《わたし》が主人《あなた》の代わり?
そんな嘘に活字《ことば》を飾り 最期の詞を叫ぶ
「どうして 僕らの生命には限りがあるのか?
まだ足りないよ まだしたい...水色の血液
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たった独りで 奏でた僕の音
思い出を並べて 連ねた弱い音
いつかの僕と 置き去った夢を 象っただけの不器用な音で
ひらり ひらり 誰かが歌って 独り 二人
今 光になり 言葉を超う 希望になって
たった独りの「嫌い」って弱い音
君に寄り添えたら 夜間 紡いだ音
心の傷と心の涙 全部消せたらいいな っ...音が芽吹いていく
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消えない痛みは「勲章」なんだって 音楽が僕らに言う
じゃあこの痛みも生きていれば 「勲章」に代わるのかな
言いたいことの端(はな)も ついに誰にも言わなかったな
そびれたものを眺めてたら 一日が終わるかな
何がしたいか 何を残したいのか
この両手には何ができるはずだったのか
言葉を飾りつけて 心を紛...インステッド
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宇宙を見上げて 何かが通り過ぎた
星に憧れた 飛べない 飛べない鳥 ペンギン
海辺 君が言った 「君ならできるよ」 なんてさ
できない できないよ そんなことは
君は僕の夢を「すごいね」と笑うけど
叶うわけないから 小さい羽で笑ってみせた
僕は生まれてから 飛べないと信じてきた
なのに 君はいつも...ぼくらはペンギン
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無垢な目玉に スプレー缶で 劃する名前 アルガは
死地の看板に 並ぶ人々 この世界は 奇怪しいと
気付いた時にはもう 崖の縁 背中には黒い双翼
種の雨 成れの果てが 壊れた星の地上
希望と夢には 見捨てられた
夢の代え 理想の欠片 それがお前なんだ
この世は明けないゲヘナ
花に紛れた 蜂の死骸は 誰...アルガ・オン・ゲヘナ
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世界を見渡せ これを平和だと言えるだろうか
頭を動かせ 世界を変えよう もう 時間がない
囚われたまま 堕落した文明の塊り
夜明けはまだ遠く 生命は夢を湛えた
かつて 生き延びた軍師が 此処に残した標を
我らは 辿るしかないのか ディストピアなる地よ
鳴らせ 信仰と祈りを 個々が秘めた本懐を
我らは...東京ディストピア侵攻軍
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(僕もヒーローになりたい 誰かを守りたい
だけど ヒーローになれない 僕は怪獣だ)
もうダメだって倒れた ヒーローは励ますくせに
僕がついに倒れても 誰も僕に手は差し伸べてくれない
四六時中 僕は こうして街を壊して
悪者になったつもりはないのに いつの間にか僕はそうなってた
悪いのは僕じ...怪獣
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凡庸な日々に馬鹿笑うような 青い僕らはまだ知らないから
河川敷で夢を語ってた 「天才にはなれないもんな」
馬鹿だ馬鹿だと言われ慣れても 忘れることはできない馬鹿だ
そんな馬鹿が集まった場所を 照らす夕陽 慈悲なんてもんもなく
純情を揶揄って 「変わったな」って言うペシミスト
青春 殴り合って 眩んだ...Crazy Raise (クレイジーレイズ)
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中古品になった。
アパートの屋根の上 青天 仰いで
雲を眺めている 午後
ただ 風が君のもとへ 吹いてゆく今に
鼻歌を流している
たった一人で悪に向かい 倒れても 立ち上がる
そんな強い主人公が好きだった
映画では上手くいくのに 僕だったら上手くいかない
何故か 涙が出たんだ
笑っても 虚しさは消え...中古品になった。
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つられて笑って 言葉で飾って歩いた
ぱたぱた ぱたぱた と
この前は心から笑えたし
夕焼けにも 足を止めて眺めたのに
大人になれば 急に不器用になるもの
まだ大人になりきれないこの心
いっそのこと この心ごと 消えてしまえたらと
思うだけで まだ 何もできない
雨明け空からカラカラ鳴いてた
明日が...明日までは
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藍色の世界 真ん中でチカと輝く非常灯も
剥き出しのパイプも もうココにはいられないの ワカッテルと
AIテクノロジーに守られた 故に壊れた感情を
山積みにされたボクの 黒い目が俯瞰している 世界を
隔絶された場所のことを 故郷と呼んだキミが
赤い目を擦って 少し笑って 冷たいその手で 寂しくないから...セルフセクター (最新歌詞版)
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八月の朝 星の残り香 君が嫌ってた 暑さの中
ラムネ瓶から 翅を広げた 羽虫が空へ 勇んで飛んだ
空しさが いつの間にか この部屋の中 充満してた
ただ君が いないだけだ 蒸し暑さの弊害
麗和な宇宙を越えて 越えて
黎明の天 唸れ 唸れ
今日がいつかの八月なら 瞬く涼風
揺れる街中 息を潜めた 夏雲...サマーワーム
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あなたは大馬鹿者 涙ながらに書き残す 言葉で
頭をぐるり巡る あなただけを愛してる と
耽美で かつ 無責任な
ただ忘れたいだけなの 幸せすぎた時間を
通り雨が頬を濡らして
正しい恋があるなら はじめから教えて
素直な人の愛し方から
忘れようとすればするほど また蘇る
あなたが残したもの 今でも心...正しい恋の忘れ方
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藍色の空が広がる 無数の星が輝く
もう動かないこの惑星に両足を着けて見上げる
非常灯が明滅を繰り返す チカチカと不規則に
世界と呼ばれたこの場所も遂に廃れてゆく
「もうココにはいられないの」とキミの言葉
「ワカッテル」 頭上の藍色はどうして
この世界はその昔 人工知能に守られていた
ボクもそのうちの...セルフセクター ストーリー的なもの
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最後まで ドミノ倒し
生を受けて今まで 特に幸せもなかった
まるで一人 世迷子 ほうら 碌なことだと
だって 徳を積み 意味探し 真面目になりすぎた結果
たかが一つ 失くすこと
そこに間隙が空いて 左胸が疼くこと
全部 知らない痛み 人差し指で僕の背中をポン
さぁ タッ タッ タッ 倒れてゆく 人...ドミノレンサー
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詞に何度も姿を現す「グシオン」というのは悪魔の一人で、
過去、現在、未来の知識をすべて有しており、
様々な質問に答えることができたとされています。
そんな「グシオン」を召喚したのは
混沌とした街、戦争、抗争などで荒んだ街に住むとある誰かです。
彼は「幸せ」を願いますが、グシオンは「死に直せ」と突き放...At A Sign ストーリー的なもの
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標本
埃りまみれの本棚の上 子どもの頃の自由研究
虫を集めて 麻酔を射した あの日の景色のまま
詩を書き殴って 埋もれた想い出は
まるで忘れられた標本みたいだ
針の先に眠る 蛹の中の色
アゲハチョウ
まだ あの夏のまま 君を探していた
繭に閉じ込めた後悔を
蝉時雨の中で 奏でた小さな音が...標本
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メネストレル
舞い積もる雪 行き交う人 急ぎ足の奥
道端 弾く ギターの弦 皮肉めいた音
白い息に紛れている 孤独を憂いた夏のこと
誰かの耳に届いてくれ
あなたは何処へ何故向かうんだ
色眼鏡 果てなも数知れず
彼方 シャングリラのその先へ
詩に乗せ メネストレルは紅く染まる
蝋燭が消える 無人の路地...メネストレル
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At a sign
爛れたニヒル 贄の肋 グシオンの炯眼を巡る
木霊する叫き 泣き喚き 「仕合せ」をと阿呆らしく希った
因縁果の顛末でさえ 薄ら嗤みの翳りに燻る
様あ見ろ これが褒賞だ 後は精々 零から死に直せばいい
ヴネメデ 言葉に隠せ ヴネメデ 抗う意志を
ヴネメデ 言葉に託せ ヴネメデ 彼方の...At A Sign
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喰らえ 街の空を塗り潰せば
夢も何れ壊れてゆく
何処へ 向かうんだ その御御足で
煙る野に咲く アルストロメリア
寂れた文字列 爆弾で凹んだ三日月
言葉 詰まる正常 断頭台からアルペジオ
窓辺 暗い夜 文明に呑まれた海
其れがニヒルでしょう 貝の音に訊くアムネジア
生きる意味を 探した僕らが
与えら...アルストロメリア
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静寂を抜けて 細波 消える足跡
夢を描いたのも 掠れちゃったかな
虚ろな口で 重ね合わせた 電波塔
夢を欠いたこと 忘れちゃったかな
例えば 明日 僕が消えちゃったら
溢れた言葉 それが檻になって
僕らフワンデー 手を繋ぐ 未来は不透明
仄暗いまま 独りで泣くんだ もう探さないで
喧騒を抜けて 片...フワンデー
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幽花に聞こゆ
僕の頭上を廻る サテライト
痛くもないよ 君のあいうえお
机の落書きを辿る岬
そこから見える 歪んだ三日月
意味を探して 歩いた
落ちているのは吸い殻だけだ
何でもない言葉 だったはずなのに
痛むんだ 何故か
夢に凭れて 着いたターミナル...幽花に聞こゆ