梅洲の投稿作品一覧
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日が暮れたこの都会に
繰り出す人の群れ
あてもなく歩いていると
どんどん流される
初めてここに来た
一人で時間潰し
重い荷物抱えて
どこで食事にしようか
誰も自分を気にしていない
愛想の良い客引だって...知らない都会(マチ)で
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朝目覚めると
自分に気づく
ここに生きている
自分に
夢の中では
別れた人たちと
手をつないで 駆け回っていた
今この瞬間が
現だという
証拠がどこに...現(うつつ)の中で
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貴方のメールが届くたび 私のテンション上がるけど
返信を待ってる間はずっと 不安と期待が溢れそう
私は即レス当たり前だけど
忙しい貴方から返事が来るのは3時間後
いつもいつも待ち惚け
「試験はいつまで?」って聞いてくれたから「来週まで☆」って笑顔で送信
だけど零時過ぎたから朝まで返事はきっと来ない
...Love-mail to You
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冷えきった空から
月が見下ろしている
鋭い切っ先に
薄い雲を纏わせて
僕は目を細めて
遥か下から見上げる
まぶたに浮かぶ涙は
木枯らしのせいにした
君がいない世界を照らす
あの月に祈りを捧げよう...庭師の不在
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いつもの日々が急に終わる
当たり前の君の存在が
半分闇に飲まれてしまった
失う怖さを初めて知った
僕は平気でいられないほど
「それでも地球は回っている」
無慈悲な神だと承知して
今だけは祈りを捧げたい
――君が戻ってくるように
君の背後に忍び寄った闇...カルト・ヴェルト
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自分を閉じて(外から遮断)
狭い世界で(夢見る日々)
愛が欲しいと(愛しもせずに)
願い続ける(悪いことですか?)
世界はとても不条理で 群れの中は絶望だらけ
誰か1人が愛してくれて
2人だけの世界があるのなら
他の居場所はもう要らない
いつまでも2人でいよう
愛しの君よ(どこにいますか)...愛 want
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空に浮かぶ あの雲は
どこに流れて いくのだろう
誰に聞いても 分からない
そんな答えを 探している
檻の向こうの 広い世界
どこまで続いて いるのだろう
夢に見るけど 触れられない
だってここから 出られないから
世界の果てまで 飛んでみたい
空と海の交わる所...知らない世界