E-H-Ninjaさん

h_rain_y

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グッバイ、陽炎DAYS -後-

!ATTENTION! これはじん(自然の敵P)さんのオリジナル曲「カゲロウデイズ」をモデルに書いた小説です。 歌詞の解釈小説というわけではなく、完全に筆者のイメージで書いています。   それでもおk!とおっしゃってくださる方のみ先へお進み下さい。           「グッバイ、陽炎DAYS」   <8月15日>    次の日、部活を終えたぼくは同じく吹奏楽部の練習を終えた彼女と落ち合った。彼女は徒歩だから、ぼくも自転車から降りて隣を歩く。セミの鳴き声とまぶしい夏の日差しの中を歩きながら、ぼくはこれが夢ではないのだと確かめると共に、これまでの考えも正しかったのだと確信した。 「マック久しぶりー。期間限定のフルーリー食べたかったんだよね」  嬉しそうに隣を歩く彼女の頭の上には、オレンジ色のカウントダウンがハッキリと見えていた。    昼食を終えて、クーラーのきいた店内から再び炎天下に戻る。そしてぼくらは当然のようにいつもの公園へと足を向けた。夏休みの半ばだけど、噴水も遊具も無いこの公園にあまり人は集まらない。いつも通り木陰のベンチに向かったぼくらは、その下で丸くなって眠る灰猫を見つけた。 「あ、猫だ」  嬉しそうに駆け寄っていく彼女を見ても、猫は逃げようとはしなかった。それに気を良くした彼女はひょいと野良猫を抱き上げてからベンチに腰掛け、制服のスカートが汚れるのも気にせずにその猫を膝の上に乗せた。住宅街の中で人に慣れた猫は暴れることなく、身の危険がないと判断するとそのまままた丸くなった。 「夏休みって良いよね。部活に行っとくだけで、あとはこの猫ちゃんみたいに自由に過ごせるんだから」 「宿題は?」  げんなりと返す一方で、ぼくは記憶の糸をたぐっていた。 「それは考えないようにしてるんだから、言わないで!」 「はいはい……」  このシチュエーションは見たことがある。彼女が猫を撫でて、ぼくがそれを見つめる。このあと、一体どうなるんだっけ……。 「宿題なんて忘れて、もっと楽しいこと考えようよ! 夏祭りでしょ、アイスクリーム、プール、海、花火、他には……」 「夏が好きなの?」  思わずそうたずねてから、ようやく思い至った。自分のこの問いには覚えがある。ぼくはこのシチュエーションをある日夢で見た。そして彼女は案の定、あの時のようにうーんとあごに人差し指を当てて考えた。 「確かに楽しいことはいっぱいあるけど……でもまぁ、夏は嫌いかな」  ふてぶてしい気まぐれな受け答えはまるで彼女が今撫でている猫のようだとぼんやり思う。ああ、あの夢だと、ぼくは顔には出さずにうなだれた。忘れもしない――小学一年生の夏休み、ぼくが初めて見た夢だ。そして現実の彼女は予想通りの答えを返してきた。 「なんで?」  ここでちょっと意趣返し。あの日の夢でぼくはこうは問わなかった。すると彼女はくすくす笑って、少しだけ頬を赤らめて小さい声で呟いた。 「君とくっつけないでしょ?」  これにはドキリとした。夢では彼女はこうは言わなかった。じっと上目遣いで見上げる彼女に釘付けになりそうになる――けど、その前で輝くオレンジ色のカウントダウンに目を奪われてしまった。  その瞬間が近づいているのだと悟ると同時、不意に彼女の膝の上で身を起こした野良猫が身軽な動作で地面に飛び降りた。あっと気づいた彼女が後を追うように腰を浮かせる。その流れがまったく夢のとおりだったので、ぼくの胸は別の意味でドキリとした。  彼女が立ち上がり、猫を追って数歩進んだ。ぼくも彼女の視線の先を追う。公園を駆け抜けて猫は交通量の多い通りを横切ろうとする。考える間もなく彼女はその後を追った。 「あぶない……!」  先を見越していたぼくも走り出していた。必死に猫に手を伸ばして声を上げる彼女の腕をぐいっと引き戻しながら、危ないのはどっちだと内心で毒づく。驚きに足を止めた彼女は、自分が今どこに飛び出そうとしていたのか気づいたようだった。慌てるとひとつのものしか見えなくなるのは相変わらずだなと、やけに冷静に考えながら、今度はぼくが往来へ躍り出た。次々と走り抜ける車に困惑して立ち止まってしまった野良猫をとびつくように捕まえると、振り向いて力の限り腕を振るった。軽い猫の体が彼女と同じ歩道へと投げ飛ばされる。猫はもう大丈夫だ。  そう考えて、初恋の相手を見る。目を見開いた彼女の頭上に浮かんでいたオレンジ色のカウンターがすさまじいスピードで動いている。限りなくゼロに近づいていたカウンターが巻き戻されているのだ。夢とは違う結末。これが現実なのだと噛み締めて、笑みが浮かんだ。これでいい、ぼくはやりとげたんだ。    次の瞬間。すさまじく重い衝撃が壁となってぼくにぶち当たる。いや、壁ではない、トラックだ。強い太陽光のなか、飛び散る血飛沫がやけに鮮やかに映える。その向こうの彼女の瞳。スローモーションの世界。ぼくはこのまばゆい光の景色を目に焼き付けた。君がぼくを見つめている最期の風景を。視界が揺らぐ。陽炎の向こうにあの子が消えていく。ぐにゃりと歪む視界。その結末は夢の通り。  そして全身が痛みと衝撃にギシギシ軋んだと思った次の瞬間。ぼくの身体はまるで人形のように無様にアスファルトを引きずられ転げまわった。だけどその時にはもうぼくの意識はない。夢とは違い、一瞬真っ白に塗りつぶされた視界は一気に暗転し、闇に覆われた。  これは夢ではない。だからぼくはもう目覚ましのアラームで目を覚ますこともない。これで本当におしまい。闇に呑まれて失われていく最期の自我を総動員してぼくはにやりと笑ってやった。 「ざまぁみろよ」         <16歳>    人通りの多い交差点の歩道に少女が立っていた。さらりとしたストレートの長髪をツインテールに結い上げて、ブレザーの夏服に身を包んでいる。真夏だというのに日焼け知らずな白い肌を晒した彼女は道行く人々の視線を控えめに引いた。  しかし、彼女が周囲から注目を浴びる理由はその容姿だけではなかった。周りの人間が人波に乗って足早に通り過ぎていく中で、少女はその場で立ち尽くしていた。人待ちをしている風でもない。しかし視線は落ち着かず常にあちこちを見つめている。その視線を受けて、通行人たちがいぶかしげな視線を美少女に向けた。  彼女が見ていたのは、道行く人々の顔だった。一人残さずつぶさに観察していく。うつろともいえるその瞳の異様さに、人々はいぶかしげな視線を向けるも背筋に冷たいものが走り、そそくさと通り過ぎた。少女が彼らを追うことはない。彼女はまるで何かを探すように人ごみを観察するのに忙しかった。  ついに、その視線がある一点に集中した。意外なことに、少女が注目したのは大通りをはさんだ向かい側の歩道だった。青信号の横断歩道を渡ろうとする若者である。若者はヘッドホンを耳に携帯電話をいじっている。点滅して赤になった信号には気づいていない。  少女が突然駆け出した。いや、駆け出そうとした。しかしそれは目の前を横切っていく通行人たちによって阻まれる。一方、通行人たちは、いきなり飛び出してきた少女にぎょっとし、また不機嫌そうに彼女を睨んだ。だが少女は大通りを見ているだけで、周囲の人間たちの不審げな視線には気づいていない。そんな不気味な少女には関わりたくないというように、人々が足早に立ち去ろうとした、次の瞬間だった。  道路に甲高いブレーキ音と鈍い音が響き渡り、若者が通りの真ん中に転がった。血にまみれて動かない若者の手から携帯電話が乾いた音を立てて転がり落ちる。交差点のどこかで誰かが叫び声を挙げた。それを合図に、通りが一気に混乱と喧騒に包まれる。    怒声と悲鳴が入り乱れるなかで、遠くに救急車のサイレンを聞きながら少女は呆然と立ち尽くしていた。道路に転がる男の頭のあたりを見つめる。もう何も見えない。  ふと、足元に擦り寄ったあたたかい感触に視線を落とした。どこかで見たような灰色の野良猫がこちらを見上げて小さく鳴く。少女はゆっくりと猫を抱き上げてあごの下を撫でた。ゴロゴロと喉を鳴らす猫をしばらく見つめて、彼女はぽつりと呟いた。 「……またダメだったよ」  その言葉の意味が分かるかのように、猫は少女の瞳をじっと見た。そしておもむろに通りに視線を移す。それを追うように、少女もまた通りを見た。哀れな事故現場には人だかりができつつある。そしてその全ての人間の頭上に、オレンジ色に光るカウントダウンが浮かんでいる。統一されたリズムで、それぞれバラバラのカウントが刻まれていく――残りの命のカウントダウンを。  色彩を失った世界の中のオレンジをぐるりと見渡して、少女は猫をもうひと撫でした。「行こう」ここにはもう、ゼロに近づいたカウンターはない。  瞼を閉じれば、あの夏の日が鮮やかによみがえる。通りの真ん中で満足げに微笑んだ“彼”の頭上にはいつの間にかオレンジ色のカウントダウンが浮かんでいた。そしてそれがゼロを刻んだ瞬間。無防備な身体はトラックに轢きずられてぐちゃぐちゃになった。  あの日を境に踏み入れたモノトーンとオレンジだけの世界。この世界にはゆらゆらと揺れる陽炎は存在しない。リアルすぎるこの世に幻想のような錯覚をもたらしてくれる陽炎は彼と共に逝ってしまった。    少女はきびすを返し、誰の記憶にも残らずに裏通りへと消えていった。また、途方も無い探し物をしなければならない。        『グッバイ、陽炎DAYS』 ――了――         あとがき    ここまで読んでくださりありがとうございました。  思いがけずダークなストーリーになってしまいました。でもストーリーに関してはそれほど後悔しておりません。←  自分でもっとびっくりしているのは予想外の短さです(当社比)。だいたいだらだら長く書いてしまう性質なので、最終の文字数が少ないのは結構嬉しいですね。短くしすぎてストーリーが読者の皆さんに伝わっていなければ本末転倒ですけどww    今回のストーリー。女の子の死期が見えてしまった男の子が、彼女を救うという大筋を私の中に植えつけたのは、キャンプションに紹介させていただいた曲のPVでした。Nickelbackの「Savin' Me」という曲です。PVの衝撃のストーリー性に、最初に見たときの感動は今でも覚えています。こう、ビビっときたというか、雷が自分の中でバーンときた感じです。洋楽が好きな方は良かったら聞いてみてください。本家「カゲロウデイズ」PVのラスト、凄い疾走感とともに数字が減っていくカウントを見て、この二曲が私の中で結びつきました。二曲の関連はたったそれだけです。どっちの動画も荒らさないで下さい。  本家の「カゲロウデイズ」はいわずもがな、名曲ですよね。疾走感ある曲調と、ハイセンスに展開されるPVに最後まで目が離せません。現代人の深層心理を突く歌詞も魅力のひとつです。これからももっと動画が伸びるといいな!    最後にもう一度だけ、この小説は筆者が曲のイメージを勝手に掘り起こして小説にしたものです。公式の解釈とは異なります。紹介させていただいた二つの動画の直接的な関連はありません。    それでは。ここまで読んでくださってありがとうございました。

前の続きです。 じん(自然の敵P)さんの「カゲロウデイズ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm15751190を聞いてカッとなりました。 解釈小説ではないです。 14年間同じ夢を見続けた男の子と、ある女の子の話。 元ネタ→http://www.youtube.com/watch?v=_JQiEs32SqQ

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投稿日時 : 2011/11/09 20:55

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