清涼青春シャーベット

頬張ったシャーベットの 冷たさがしみるのは 苦い苦い 想い出な気がしたよ それは高1の夏でした 気にくわない女子に彼氏が出来ました。 しかもそれが 僕の友達でした。 『おめでたい奴らだ』 吐き捨てた言葉が 自嘲めいていたから 僕は僕が嫌いになった 頬張ったシャーベットが 胸にしみるのは 僕らの何気ない日々が 淡い想い出になっていたから 帰り際に買った氷菓子の味が 僕の鼓動を跳ねさせた 苦いくらい 僕の心情とシンクロしたから 僕は僕がわからなくなった 頬張ったシャーベットの 甘さが心地好いのは 淡い淡い想い出な気がした 『嫌い嫌いも好きのうち』 そんな言葉氷菓子といっしょに 溶けて忘れて終わりだろ 雫が滴る想いは君に届く前に 僕が拭ってしまったから 僕自信が気づく前に あのふざけあっていた日々まで 溶けてしまったから 僕の周りはずっと冷えきったまま 放課後に焼き付いたキスシーンが 辛い辛いと思うから認めてやるよ 冷たさで胸が痛いから もう、戻れないね 自嘲気味にシャーベット噛みしめて バイバイ