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終焉の宴

[サビ]
終焉の宴を始めよう 
真紅の雨の下 銀の刃を手に走れ 

[A]
歴史の後も先も全てはただ繰り返し 
如何なる者であろうといずれは消えゆく運命(さだめ) 

[B]
都合の良い幻想(ゆめ)に愛を求める愚者が 
切なる悲劇に安い憐憫の涙流し
揺るがぬ絆求めて虚空(そら)に手を伸ばし叫ぶ
「死スベキ命ナドヒトツモアリマセン」と 

ああ なんて滑稽な事だろう 

[サビ]
終焉の宴を始めよう
全て終わらす為 戦いの烽をあげろ
さあ壊せ 還すために
さあ滅せ 還すために
さあ往け(ゆけ) 還るために
さあ逝け(ゆけ) 還るために

[A']
あるはずもない希望の光探して彷徨う
闇に狂い堕ちゆくこの身が朽ち果てるまで

[B']
切なき別れの物語は必要ない
悲壮な覚悟も決意でさえも意味を持たない
意思を託すべき戦友も既に死に還り
血で血を洗う名もなき者共の墓場

ああ なんて滑稽な事だろう

[サビ]
終焉の宴を始めよう
疵つけ疵ついて 全てを無に帰す(きす)ために
さあ戦え 苦しむなら
さあ戦え 求めるなら
さあ戦え 望むままに
さあ戦え 壊しつくせ

[C]
今還るだろう この世の果てへ
いざ舞い踊れ 狂宴の舞台で

[サビ]
終焉の宴を始めよう
死装束纏い 断末魔の叫びあげて
さあ消えろ 愚かなる神
さあ消えろ 哀れな大地
さあ消えろ 生ける全てよ
さあ消えろ 世界と我

悪ノ物語1

※この小説は悪ノP様の「悪ノ娘」「悪ノ召使」の二次創作です。
悪ノP様とは一切関係ありません。
また、私の勝手な解釈による二次創作ですので、その辺をご理解した上で読まれますようお願いいたします。
悪ノP様から削除してほしいとの意見があった場合のみ削除いたします。

原曲
「悪ノ娘」http://piapro.jp/a/content/?id=sjgxgstfm2fg2is4
「悪ノ召使」http://piapro.jp/a/content/?id=ktapoh00jbyf60v3




むかしむかし、とても可憐な王女様が統治する王国がありました。
王国は何人もの偉大な歴代の王によって繁栄を極め、世界でも有数の大国でした。
しかし、その王女様は政治能力皆無、自分の立場を利用した我侭ばかりの暴君でした。
王女の身勝手な我侭により、国は疲弊し民衆の怒りが爆発するのも時間の問題。
それでも絢爛豪華な城暮らしの世界しか知らない王女は、我侭放題の贅沢暮らしを続けていました。


「おやつはまだ?」
ある日王女はお気に入りの召使の少年へそう言いました。

「もう少しお待ちください」
召使の少年が答えます。

「まだなの?わたしはお腹がすいたの。もう我慢できない!」
「王女様ともあろうお方がそのような短気ではいけません」
「あなたのその言葉はもう聞き飽きたわ!おやつが無理なら、いつものお話をしてよ!」
「かしこまりました」

その召使の少年は、年が近そうという理由で王女が好んで傍に置いていました。
王女の我侭に少年は一切文句も言わず毎日王女の相手をするので、王女の相手に嫌気がさしている他の使用人たちからも重宝されていました。

王女は暇つぶしに、少年の「外の世界の話」をよく聞きたがりました。

「城の外は、たくさんの人が住んでいます。たくさんの店があります。王女様の好きなお菓子を売っている店も、もちろん」
「外では王女様の顔を知る者はおりません。皆、どんな顔をしてどんな女性であるのかとても興味を持っておられます」
「海の向こうでは青い髪をした青年が国を治めておられます。王女様も好きなアイスがとても美味しい国だそうですよ」

少年は、民衆が王女を憎んでいることは決して話しませんでした。
外にもたくさんの人がいる。たくさんの思いがある。たくさんの楽しみがある。
少しでもそんなことをわかってくれれば、自分の立場や影響力を自覚して、良き王女になってくれるかもしれないと。そう思っていました。
少年はいつでも、王女が変わり国を良き方向に導いてくれることを願っていました。

ある日、王女は旅行がしたいと言い出しました。
「あなたが話していた青い髪の青年の国に行きたいわ」
そう言って側近たちに準備をさせ、青髪の青年の治める隣国へと旅立ちました。

王女がお忍びの旅行へ出かけている間、少年は隣の国へ出かけました。
王女が欲していた宝石を買い付けにいくためでした。
その国で少年はある少女と出会いました。
緑の髪をした、少年よりも少し年上の美しい少女です。
少年は一目でその少女へ恋をし、心奪われました。
用事を済ませ国へ帰ってからも、少女のことが頭から離れませんでした。

数日後、王女も国へ帰ってきました。
すぐに少年は呼びつけられました。

「なんてことなの!」
王女はなぜかとても怒っていました。

「どうされたのですか」
少女のことで頭がいっぱいの少年は、いつものように相槌だけ打って聞き役に徹していました。

「あの方。青い髪の王子よ!」
「王子がなにか」
「わたし、あの方に一目惚れしたの。とても素敵な方だったわ。だから結婚を申し込んだのよ…なのに!」
「なにかあったのですか」
「断られたのよ!このわたしとの結婚を!なんて屈辱なのかしら!」
「それは残念でしたね」
「許せないわ…。しかも、断った理由がなんだと思う?」
「何だったのですか」
「愛している人がいるから、ですって!このわたしを差し置いて、あの方は他の女を優先したのよ!」
「きっと王女様とは違う魅力を持った女性なのですよ」
「そんな女いるわけないわ。…許せない…!」

王女はひととおり少年に怒りをぶつけると、考え事をすると言って一人になりました。

少年は、王女も自分の望みが叶わないこともあると知って、逆に良かったななどと思っていました。
今は王女の失恋よりも自分の恋の行方の方が気がかりでした。

また後日、王女は少年を呼びつけました。
そしてこう言いました。
「わたし、考えたの。あの方…王子が愛してるとかいう女がいなくなればいいのよ」
「どういうことですか?」
「その女がいる国を消してしまえばいいわ。私の恋を阻んだ女がいる国なんて、嫌いだもの」
「落ち着いてください、王女様。そのような理由で他国を滅ぼすなどいけないことです」
「うるさい!もう決めたの。大臣に言ったら兵を送ってくれたわ」
「王女様!」
「なによ!あなたまでわたしに逆らうの!?あんな…緑なんて気持ち悪い色の髪の女、死んじゃえばいいんだから!」
「!」

少年は絶望感に襲われました。
王女の恋敵は自分の恋焦がれる少女だった。なんということなのだろう。

「あなたならわたしの望みを叶えてくれるでしょう?宝石だってちゃんと買ってきてくれたじゃない」
「のぞ、み…?」
「緑の女を、ここに連れてきて」
「…」
「国は兵士にやらせるけれど、女はこのわたしが痛めつけてやるのよ。じゃないと気持ちがおさまらない!」
「…わかりました」
「あなたならできるわ。頼んだわよ」

少年にとって王女は絶対です。逆らうことなど選択肢には存在しないのです。
王女のためならば。それで王女の気が済むのならば。
自分はいくらでも犠牲になっていい。

会いたかったはずの少女。
恋焦がれたその相手を探し出し再会した少年は悲しい笑顔で少女に告げました。
「ごめんなさい…」
そして眠らせた何も知らない少女を王女に差し出した。
嫉妬に狂った王女により恋した少女の命が奪われるのを、少年はその目で見届けました。


そうして、緑の髪の少女と彼女の住む国は王女によって消されました。
少年の心に深い傷を残し、民衆には大きな怒りを生んで。


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