夢永美朱の投稿作品一覧
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BIRTH1222
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荒れるような吹雪が
すべてを白く染め尽くしていく
それは一度描いた
絵を真っ白に戻すみたいに
空の青さえ白い
雪雲が埋め雪を降らせて
白いゼロの世界を
この視界へと見せつけている
街を彩った様々な色たちが
白色に染まっていく...White Atmosphere
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White Atmosphere
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Always With You
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夢を見ていたい
そんな気分にさせる空を
緑の大地の上に
寝そべりながら見上げていた
風がそっと眠りを誘ってる
そのまま夢の世界にトリップ
夢の世界で恋を楽しんで
夢から覚めて静かに目を開くとあなたがいた
近くで私を見つめてる
あなたのその顔に胸がキュンとなる...Always With You
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さあ行け我が精鋭よ
獲物たちを狩ってこい
「華」は傷つけず捕まえよ
邪魔する者は皆屠れ
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人間の蒼天の世は我らの紅天の世になり
人間どもの存在は我らの糧でしかないのだ
我らに刃を向けたら情け容赦なく斬り捨てる
人間どもの立場など我らが全部平らにする
今度の狩りの標的は少し豊かそ...冥なる闘将軍~呪界外伝(2)~
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冥なる闘将軍~呪界外伝(2)~
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電子のようなネオンが光り
無数の音楽が行き交う街
部屋の窓から眺めている
私とあなた
あなたが作り出した音楽
すべてをハードディスクに収めて
私はあなたの腕の中
それを聴いてる
電子音の混ざった
あなたの音楽に体を...In Your Arms
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In Your Arms
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拝啓、無能なリーダー様へ
あなたには愛想が尽きました
今からビシィッと言いましょう
あなたはただの裸の王様です
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あれは私が仕事中
負傷した翌日のこと
休みの届け、連絡したら
あなたが出て激昂してました
何よりも問題なのは...拝啓、無能なリーダー様へ
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拝啓、無能なリーダー様へ
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君と過ごした思い出、ずっと忘れない
たくさんの思い出をありがとう
だけど君はもういない、星になってしまった
あの頃にはもう戻れない
でも君に近づけたよ
Negativist Year
*
星の輝く夜空見上げた
君と二人で過ごしたカフェテラスで
だけど私の心も体も...Negativist Year-2018 Summer to Fall-
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それは私が小学生の頃だった
学校の授業で先生から配られた
宿題のプリント、帰ってカバンを開けたら
いくら探しても見当たらないの
提出日には厳しい叱咤が待ち受ける
ただその時を待つしかないこの絶望
一度ならまだしも何度も繰り返し犯す
私はどうしてこうなのよ
クラス全体、私一人が
皆が歩むコースから外れ...紛失癖
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紛失癖
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僕の頭に接続された
新しいスキルを作り出す
プログラムを送り込むプラグ
自分で選んで繋いだのに
世間体を気にするあまりに
あいつはそれを許さなかった
頭からプラグを引き抜いて
都合のいい分身にさせる
押さえつけられてる感覚
窮屈すぎて...Cruel Reality
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Cruel Reality
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たくさんの思い出を
作れるはずの夏が
尽く台無しに
されて消えていく
夏真っ盛りの中
ドライブの日の朝に
父からの放たれた
一言がぶち壊した
僕の持ってたポケットマネーは
僕を満たさずに無駄に消えてく...凍てついた夏
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凍てついた夏
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あの日の約束、その日が訪れ
いつもの水辺であなたを待っている
あの日の夏、残した思い出を抱いて
膨らみ続けた16歳の夏
5年前に急に離れてあなたのいない時を泳いだ
プールで仰向けに浮かんで
大きくなっていく私のすべてをいつか捧げたいの
灼熱のコンクリート、裸足のまま駆けてくる
あなたを待ち続けるわ(...水辺の天使
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水辺の天使
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この道の先にある交差点までキミと歩く
手を繋ぎながら話してる、なのに言葉が噛み合わなくて
以前からキミのこと、私はとても好きだったの
だけどフラれるのが恐くて次の言葉が出てこないの
幾重にも分岐するルート、正しい答えはあるの?
キミにかける言葉を間違えることが私は恐かった
言葉選びに焦って黙った私か...Inevitable Regret
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Inevitable Regret
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暗黒と絶望に染まった鎖の音が響くこの街は
黒い欲望と快楽を求め動き続けているわ
穢れを知らないこの素肌を15年前に授かってから
速いスピードで大人の階段を駆け上がり続けながら
愛を胸に秘めこの街へと足を一歩
踏み入れた時この胸に感じる
悲しみの声が
淫らな欲望満たすために私に近づく
あなたを受け止め...15歳の女神
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15歳の女神
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何も言えなかった
後悔して泣いてばかりいたわ
何も伝えられず
離れていく姿を見送った
何も出来ないまま
眺めるだけ、それが悔しかった
想い伝えたいの
なのに今は声に出ない
あの時放った軽い一言が
心に深く傷をつけてしまった...Silent Voice
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Silent Voice
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暗闇の空という海、そこに散りばめられた
無数の星の光、今日も私は地上から見上げてた
数多の命が生まれ、また数多の命が
星へと還っていく、それを見上げる想いは切なすぎて
流れる時に流されながら目まぐるしく変わるこの世界
それでも夜の星空だけはいつまでも同じ姿でいる
あの星に浮かぶ過ぎ去りし過去
もう一...星の海
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星の海
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心:通じ合う想いのまま描いた軌跡を彼に合わせる
だけど彼と私との間に罅が入り始めてた
K:一人で貫いた信条もいつかは変えられてしまう
彼女の想いさえも僕は受け止められなくなりそう
心:私とあなた、身を置く世界、その違いが引き離す
K:僕と君との間を裂いた境界線が想いをすれ違わせていた
WK:...Border Line
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Border Line
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R:今年も日曜日はあと二回しか残ってない
最後から二番目の日曜日はみんなでクリスマスパーティーだ
L:クリスマスイブの夜、みんなで盛り上がるパーティー
特製スモークチキンを手に取り大きく口を開けかぶりつく
R:クリスマスソング聴きながら楽しむと
L:窓ガラスの向こう側、夜空に惹かれて少しだけ...20171227~キミと共に~
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20171227~キミと共に~
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ベッドの横のカーテンを
開けると光が眩しい
突然鳴り出したTelephone
慌てつつ受話器を取った
眠たそうな声を出した
友達の姿が浮かぶ
街のカフェテリアで会うと
約束をしていたよ
赤い目と紫の目が伸ばす視線が
時間に合わせて一つの線に結び付いた...Shining Bond
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Shining Bond
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青空を見上げた、ゆったりと流れる雲
一度あの雲の上に横たわってみたい
そんな思いを胸に歩んだ道の足元には
毒を持った無数の棘が生える
強いられていくのはとても大切なものを
供物として捧げること、その見返りもない
この繰り返しの中、身を置く場所も消えて
地図にない穢れた街、そこに身を寄せていた
失った...Misty Downtown