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手を繋ぎ 鼓動高鳴る 橋の上
響く爆音 瞳が痛む
暗黒の 大きな月に 恐怖する
真紅に染まり ひび割れる空
心と身 纏わり潰し 狂わせる
戦慄の闇 赤き異世界
永遠に 時の眠れる 牢の中
囚われの君 一人佇む
閉ざされた 赤く冷たい 闇の中
激しき凍気 この身を焦がす...赤き闇
(D.M.)チャーミー
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Exile66.6 ~early days~
【3】
その日の晩、日没の頃合いを待ち、少年は副騎士団長の執務室へと赴きました。昨晩に下された、彼の理不尽な命令に、自らの考えを伝え、行動をもって示すためです。ほどなく通された部屋の執務机の向こう側で、目的の人物は鋭い視線を少年に向けていました。
「ど...Exile66.6 ~early days~ 【3】
杉春
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Exile66.6 ~early days~
【2】
翌朝、明け方まで寝付くことができず、寝ぼけ眼のまま食堂で朝食をとっていた少年は、この先どうすればよいのかと、考えを巡らすばかりでおりました。この日は非番であり、普段ならば私用の用事をすませたり、息抜きに余暇を楽しんだりと、気分が沈む理由は何も見...Exile66.6 ~early days~ 【2】
杉春
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Exile66.6 ~early days~
【1】
北の王国は誇り高き騎士の国。
古えの騎士王より受け継いだ御旗のもと、永きにわたり平和と繁栄を享受しておりました。
ある年の暮れ、暦もあと数日で終わろうかという年の瀬のことです。聖夜祭の余韻も冷めやらぬ城下町に、この年、もうひとつの吉報が民...Exile66.6 ~early days~ 【1】
杉春