タグ「曲つきました!」のついた投稿作品一覧(51)
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乾燥 水槽 ふたり 夜のなか
出会えた鼓動と 違う呼吸
日毎が変わらず 明けて 褪めるなら
昨日も 明日も 浮かべたまま
まだ 遠い 言葉は蚊帳の外
帰る場所は、もう
潤んだ指さき 追う無力と
願って 触れては消ゆ 想いをさえ
あるいは体温 嘘を着せてしまえば
今すら 捨て切れるのでしょう...【応募採用】 魚思 【曲つきました!】
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胸の奥 ツンときたよ 何気ないだけの日々を
繰り返し笑ってきて
昨日書いたあの詩に 何か意味はあったのかな
中身はあったのかな
時をめくったとしても 想いを破いたとしても
あとに残ったものは何一つ
いっそこのまま寝転んで 朽ちればいい
もともと 拠りもない心なら
色もなく 溶けかけて そのうち消え去...【曲つきました!】 たまねぎ日記
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澄み落ちる
淀み忘れるほどに
朽ち渡る呼吸
見守ろう せめて
空に触れては
不意に浮かび上がるようで
大気閉ざせば
わたしを待つ排他、深淵
水木の縁で傍観遊び
「往かない」「還る」もう飽き足りた...【コラボ】 アケルナル
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虹の向こう側 君の背中が揺らいだ気がした
暮れなずむ夕映えをさえ
吐いた息に追い越され いつの間にかそらのはて
気の済むまで帰っていけ
形振りかまわず叫ぶ遮断機 済し崩しにされたきり
呆れるような街を映してこの目ももう黒くなった
腕に抱いた思はくも外れてそのうち消えるなら
ささやかな色片付けて三度目...【コラボ】 群青 【曲つきました!】
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君は一ツ星、僕は一人きり
惑う窓 ゆらゆらぐ。
憧れる先と座り込むワンルーム
あんな眩しい輝きと
この指の持つ熱量、36℃
届け 届くまで 容赦ない加速度
追い風撒いて いま 君に手を伸ばす
動かされたココロは止まれないの
同じ場所 魅かれるまで
君は無重力、僕は林檎の実...【応募採用】 スーパースター 【曲つきました!】
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銀河の中 切り取った
水中トンネルを行く
足音は小さくひとつ
満天 光る 魚の下
誘えなかった誰かを
思って沈んでいるの
鯨もうみへびも知らず
床を見つめてる
渇いた屋根に隠れ瞬くのは
美しくて かなしい星...【曲つけて頂きました】 プラネアリウム
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ぼくの取る舵は揺らぐことなく
真っ直ぐにきみを目指す
そこに待つ景色 波の高さも
かまわずに進んでいく
夜空の端 見上げる星座より
頼りない明るさのちいさな船
『細すぎるそんな手じゃ ろくに進めやしないよ
キミが思うより、目指すものは遠いのに。』
ほんの近く 聞きなれた声 振り払い帆を張った
窓を...【曲つきました!】 リトル・アルゴ
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パラソル
足止めた ある日のゴミ置き場
いつかを匂わすラジカセ 一ツ、静かに佇む
其れは、
兆しもないままにざあざあと叩き付け
「遠くの雨音さえ拾うのです」
あなたの声で云う
混ざらない 交ざりはしないのに
それでも此処で恋い焦がれてる
聞かせて、逸るな、 と...【応募採用】 パラソルワールド 【曲つきました!】
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空を超え 会いに行くよ
スニーカーに乗り込むのは
浮かびそうに軽いこの体
小瓶の中 隠した星
君へ導く羅針盤になれ
寂しい夜に見つけた 優しさの降る場所
いつかこぼした涙の跡なんてさ 右足で蹴って
どんな壁だって超えて行くよ
君が届いてくれたときのように
泳いできた軌跡 辿ったその果て...【応募採用】 Rocket Girl 【曲つきました!】
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弓を張った月に云えば許してもらえるでしょうか
すこしだけ手を休めて 余り物を分けてくれるでしょうか
悲しみを知らん顔で捨てていった あの最初も
口を切って 零れ落ちた 言葉の意味も
雨は空模様に きらめく傘
遠ざかっていく日毎を 君は閉じ込めた
夜は街外れ 明かりは人知れず
それでも眠らずに指折り ...【コラボ】 C'est la
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嘘吐いたら舌抜かれて、
もう二度とは笑えなくなる。
ほらだからさ きみもすぐに
好き嫌いを閉ざさないと
駄目ばかりの嘘を消して
ふやけながら十数える
肩 頭も浸けた水槽
浮かべたのは何色だろう
ふらつきそうに踏み込んで
はかないくらい押し込めたなら...【応募採用】 フィクションクラクション 【曲つきました!】
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何にもない場所で待ちぼうけてるあいだ
考えてた話 これから始めるよ、
――残念、手つかずのままの空と、
あの青ざめた指先も、
しんと静かに冷えていった音、遠く千切れた面影さえ、
泡のひとつを抱いて離せない花は、明日にも息を閉ざすでしょう
哀しまなくてもいいよ
この世界は今さっき、ほんの五...【応募採用】 Last/L 【曲つきました!】
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蹴り飛ばされたあの窓 壊すことがなかったら
セロ弾きとかっこうはどうしていたのでしょう
トォテテ テテテイ、やり直しはそのまま
ただひとつ違うとするなら 涙を拭う羽だけ
かっこうはいつだってセロ弾きの肩に寄り添って
月の出た夜には二人ドアから飛び出して
いまだ 見たことも聞いたこともないような
ドレ...【曲を付けて頂きました】 セロと小鳥の幸せのうた
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まるで軽薄 擦り切れそうな“本当”しか見つけられない
蹴り崩す塔から 飛び散ったは気休め
囲う街 築くは 解れ糸で縫い合わせた言葉の、
幾許も無いような残りの幾何学と
四つ角の物差しで さぁ謀ってみせてよ
増えたような素振りで消えた影の数も
時計の針に絡めて その場しのぎがいいの
まるで重厚 工場の...【コラボ】 共線の踊り場にて 【曲つきました!】
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[A1]
翼のその先まで 黒く染め上げられたのは
もうずっと途方もない 昔についたひとつの嘘
[A2]
そのとき羽根は銀色 きらり眩しく光っていた
言葉が不細工としても 確かに話も出来ていた
[B1]
あの日に見たのはまぼろしではなく
まして嘘など吐くはずもないでしょう?
[S1]...【曲付けて頂きました】 crv 【烏座】
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笹の葉の香りと 舞うカササギの群れ
憂鬱の七月は 懲りもせずに
遠く離れた星から的外れ勘繰り
川を挟む二人は 背を向け立っている
作り話はいつまでも空想のまま
芽生えぬ想い これ以上距離が縮まることもない
終わりを感じないのは
始まりが来ないから
名前も知らないままで
どうして恋など出来よう...【応募用】 ほしあい 【採用!】
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