タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(83)
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A1
ある老人の話
いつも 路地で丸まって
すっかり猫背が 板について
優しげで 寂しげだ
B1
老人は言った
「私とお前は似ている」と
捨てられ 汚れていて
そんなところが同じなんだ、と...Caprice
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A1
小指の付け根 そっと口付ける
この先にある 赤い<“it”>に触れたい
まどろみの 底に溜まる
甘い残像 胸の奥で弾けた
B1
あなたの声が 好き
あなたの目が 好きで
脳に満ちてく心が
また わたしを泣かせる...anesthesia
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A壱
君の墓前に 桜桃手向け
伽藍堂の面影 浮き沈みさせて
逢ったことない
もう一人の「自分」に手を合わす
B壱
海に 川に 溺れたあなた
今も安息はないのでしょうか?
ご冥福を お祈り申し上げます。
寂壱...桜桃忌
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S1
心より この身より
あなたに 飛び込みたい 歌よ響け
S2
心より この身より
あなたに 飛び込みたい 声よ届け
S3
心より この身より
あなたに 飛び込みたい 恋よ響け
心より この身より...No You ,No Live(未完)
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S0
ひとひらと ふたはらと
花笑む 今日を折り重ね
嗚呼、
手を合わせ わずか開けば
咲く 蓮華の顔(かんばせ)が覗く
A1
たなびく 二心(ふたこころ) 寄せ合い
花筏(はないかだ) 想い託し漕がし
沈むことは露も知れず...花笑み
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S0
どうか どうか
知らないでいて
奥の奥に 守った――
A1
Ah・・・
桜が散りだすね・・・
「花弁 3つ取れば願いが叶う」 なんて
Uh・・・
モノクロの涙が・・・...秘めごころ
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A1
「自分の 良いところ 書いてみよう」
あまりに 酷ですね センセイ
紙に落としたのは
無言の抵抗という 涙だけ
B1
廃棄工場で 仲間探し
あの 自転車も
この 靴底も
全てが 自分にしか見えなかった...独り問答
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S0
君の瞳に映る 僕を見た
こんなに 煌めいた顔してたの?
A1
擦り剥けた 心(ハート)の瘡蓋(かさぶた)
・・・僕を忘れないで。
上塗りの傷 重ねた唇 上擦(うわず)る愛情
B1
鏡の君が 突き刺す 言ノ葉
「こんなに愛しているのに」?...未題。
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A1
湿った内向 煙る青い春
手を伸ばしてみて 止めてみた
きっと 此処じゃ届かない高さ
B1
地上の君を 置き去りにして
高さを求めた 僕は
どんどん高く もっともっと高くと
標高333M(トリプルスリー)から手を伸ばす
S1...fall down...
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A1
胸を 質感のない 文字列が
ザクザク 抉り込むの
口に 理想論ない 数列を
ガツガツ 放り込むの
B1
やんなったって 終われない
どうやったって 終わらない
一枚 二枚と 書き続けるのは
「ワタシ」という 存在証明書...Messenger
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S0
「サヨナラ」と 嘯いた春を想ふ
わずか 葉桜を目にとめた
アスファルト 局地的な雨が 君の足元を濡らす
A1
青が赤に変わる フェンス越しの天上
何処か 嗤いたくなる 心の隅
君は 何処で 誰といますか
B1
裾の埃を払うように...嘯く僕に 雨が降る
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A
キミは ケミカルな笑顔
花の笑み
極上かつ絶対の殺傷力
S
疼く このシナプスを越えて
B
キミの コミカルな言葉
「アイシテル」
最大にして最強の防御壁...シナプス+
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A1
梅の枝を手折って グルグル
退いた 退いた 頭が高い
サビ1
横断歩道は 白・桃・白・桃
莫迦みたいに 一段飛ばし
渡り切って気が付いたのは
嗚呼、
君はこっちで待ってはいない。
A2...春風参道
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A1
海の青さを聞きました
なんで海は青いの?と
春はピンク 夏は黄色でいいじゃない
B1
ピンクの海を描いてみた
なんだか海じゃないみたい
おいしそうだけど
黄色の海を描いてみた
なんだろ海じゃないみたい...your ocean
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1歩踏み外したアリスは瓶詰め
1分遅れでたちまち灰被り姫
白雪姫は一齧りが窒息の種
ワタシは1つの道をデリートへ
自業自得の黒縄地獄
渡って 燃えて また渡る
何百回目かの ごめんなさい。
バイバイ グッバイ
全ては1つ たった1つ
七色の色彩⇒灰色の瓦礫...1point アンインストール
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ボトルに込めた 言葉
最後の一行は 「アイシテル。」
「サヨナラ。」とは書けないで
海に投げた
途中。
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A1
あなたが泣いた 水溜りの海
わたしはここで ただ待ってるの
逆さまの傘に乗って
あなたの海を 漂流中
B1
魚の群れが 急接近
覗くと 二人の群像劇
一匹 一匹 鱗は1コマのフィルム
一番キレイなの 抱きしめた...漂流アンブレラ
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大事にしてた 子猫が死んだ
あなたとわたし 小さなお墓を作った
大好きだった 桜の木の下
哀しいことに 泣けなくて
みんなが あたしを見て泣くの
優しいコだと。
優しく頬を撫でてくれるの
泣かないあたしを 褒めてくれるの
あなたは 子供のように泣いた
「君の代わりに泣くんだ」と...Don't cry...
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(私の一言で あなたが泣くの
愛しいあなたが
恋しいあなたが
泣かせたかったわけじゃないのに
私はいつも 傷付けてばかり)
A
恋したのは ひとりだけ
雲間に覗く 昼間に浮かぶ そんなあなた
私だけが見上げた空
私だけが出会えた人...sorry, and love.
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A
悠久の丘に掲げたる 義旗
刻め 焼付けよ その眼(まなこ)に
灰の虹彩に 光を宿せ
崇め 焼付けよ 我の
荒れた野に咲く 我は白百合
戦地に流るる 血潮吸い上げ
孤高に 気高く
いざ 咲き誇らん...Lily Anthem
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A
放課後 黒板に
相合傘を隅っこ 書いたの
明日まで残したいな
B
化学授業
頭入らない
課外授業
身体に教えて
サビ...学内恋愛。
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A1
今日も ひとつ箱開けるの
涙いっぱい 溢れて 溢れて
すっかり しょっぱい湖
他人(ひと)知れず できました
A2
今度も ひとつ箱開けるの
穴がぽっかり 転がり 転がり
うっかり 失踪ホリデー
君知れず 独りです...ギフト
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壱。
A1
結んだ 結んだ
赤く染めた 縮緬割いて
A2
伸ばした 伸ばした
私 あなた 結ばれました
B1
私の心が 沁み出して
あなたに想いが 染み込んだ...愛染メ縮緬
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A1
真っ青に 塗り潰したのは
ワタシの思考
丸めて投げ捨てた バイバイ。
B1
自棄(やけ)になった
捨てちゃいたかった
ダスト逝きにしたかった
そのくせ、
独りにはなりたくないんだ...ダスト×ミーツ×アンサー
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C1
あなたが 「飛べる」と云うのなら
わたしは きっと 飛べるのでしょう
どこまでも気高く
どこまでも孤高に
あなたのいる空は こんなにまで優しい
A1
撃ち落とされた 鳥
散らばった羽を 拾い集めました
いちまい また、いちまい...Call Me, Bird.
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S0
もういいの?
もう、泣かなくていいの?
本当は そう聞いて欲しかった
そうしたら・・・
A1
あなたは東へ
わたしはここで
蕾の季節に お別れを
B1...泣かないよ。
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A1
蕾はまだ 眠ってる
君は今 どんな夢見てる?
私は夜のブランコ漕いでるの
B1
小雨で傘を
差すか 差さないか
くらいの価値観の相違なら
埋められた溝だったのにね・・・
サビ1...もういちど、
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A1
君ってば 臆病過ぎ
そんな所も大好き過ぎ
ほら
Clap Your Hands.
Clap Your Hands.
Hands up!!!
A2
些細なこと ナシにして
知ってるかい? あのナンバーを...「moon light disco★」
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A1
赤い果実 噛み潰した
奥歯挟まってる 君の調べ
B1
命短し 愛する処女(おとめ)
サビ1
ありきたりの 言葉じゃあ
響かないわ この胸に
越えよう絶頂 愛死ぬまで。
A2...絶頂♍
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A1
白線の上で 君に出逢った
一瞬で気付いたよ
君は僕。
B1
まるで道化だ
傷舐め合って 痕抉り合って
自分たち同士で「好き」なんて言ってさ
嗚呼、嗚呼・・・
サビ1...白黒プロローグ
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金緑色の 光の輪が
私の首を掴んで諫めるの――
A1
どうしようもない程の
憂いと 焦がれと ないもの強請り
アナタガ欲シイワ。
頂戴?
B1
肉食獣(けもの)が喰らったのは
愛でしょうか...「ひかりごけ」 *
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A1
「もう一緒にいられない」
その一言で 爪先の熱が冷めた
みぞれ道を踏んだときのように
B1
ぐしょぐしょに 濡れているの
靴なの それとも涙の跡?
サビ1
いついつまで 君のことを
リピートしていれば気が済むのだろう...みぞれ道
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A1
その青さを 眼に映しても
君はただ 私を見降ろしてるだけ
手を翳した うんと伸ばして
君はただ 私を見降ろしてるだけ
B1
その大きな胸に
包まれたいなんて
願うことすら無謀だなんて
そんな莫迦な話が...pie in the sky. *
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サビ0
あなたを屠ることが 最大の愛し方と
なし崩しの理論根拠で 証明してみせるの
結論がどうなったとしても
A1
まずは繋いでくれた 右腕
次は指輪を嵌めた 左腕
(痛過ギテ気モ失エナイ、デショ?)
B1
薔薇々々に 引き裂きたいの...屠所ノ君
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サビ0
貴女の花心 蜜吸いあげて
たおやかに しな垂れに 接吻け
気付けば、もう
甘美な残り香 ひとつ置いて
私はまた 花から花へ 花盗人
A1
初霜に疼く 紅葉ちりぢり
秋雨が縛る 御簾奥の秘恋
もう戻りはしない。...花盗人