タグ「宇宙」のついた投稿作品一覧(16)
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宇宙を見上げて 何かが通り過ぎた
星に憧れた 飛べない 飛べない鳥 ペンギン
海辺 君が言った 「君ならできるよ」 なんてさ
できない できないよ そんなことは
君は僕の夢を「すごいね」と笑うけど
叶うわけないから 小さい羽で笑ってみせた
僕は生まれてから 飛べないと信じてきた
なのに 君はいつも...ぼくらはペンギン
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藍色の世界 真ん中でチカと輝く非常灯も
剥き出しのパイプも もうココにはいられないの ワカッテルと
AIテクノロジーに守られた 故に壊れた感情を
山積みにされたボクの 黒い目が俯瞰している 世界を
隔絶された場所のことを 故郷と呼んだキミが
赤い目を擦って 少し笑って 冷たいその手で 寂しくないから...セルフセクター (最新歌詞版)
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八月の朝 星の残り香 君が嫌ってた 暑さの中
ラムネ瓶から 翅を広げた 羽虫が空へ 勇んで飛んだ
空しさが いつの間にか この部屋の中 充満してた
ただ君が いないだけだ 蒸し暑さの弊害
麗和な宇宙を越えて 越えて
黎明の天 唸れ 唸れ
今日がいつかの八月なら 瞬く涼風
揺れる街中 息を潜めた 夏雲...サマーワーム
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アルカディアの終息
終幕を恐れ 序奏を繰り返す夜
慣れた手付きで 転調してオリオンへ
紡がれた羨望の詩 朽ちた者を敗者と呼んだ
拒まれた地動説をも 真実と捻じ曲げた進化論も
所詮は すべては 人間が 生んだのだ
小説の エンディングを 綴れ
徒然と 瓢々と
ペルソナは過ぎ去っていく
頼りなく それと...アルカディアの終息
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悴む指先で書く夢のこと
星間を繋ぐ神話のようなこと
街灯の並んだ仄暗い道を
歩けと言われて辿るようなことを
ただ ただ
400字 夢を書き込め 生き抜くためだ
薄い紙が僕のことを見つめながらナイフを翳す
僕らは馬鹿らしくてどうしようもないのが似合っているんだな
暗い海に夢は投げ捨てろ 象られた夢は
...POLARIS
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遠い青を思い返そう 淡い空と鈍の海とを
陰る夏に枯れ木の山 どれも嘘にならなかったな
最後の夜に口笛吹いて 焚火に思い出を組み上げる
そんな君を僕は見た
君の好きな花 勿忘草は
この青い惑星に 咲いた花
さよならだ 青いそれとは
君の涙で生き永らえ
青い空が懐かしくて 君は少し憂いた目をした
海のよ...ワスレナグサ
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違えたイノチの意 布教して廻る
逃げ出さずに生きた者を 英雄と呼んだ
誰かが閉じた踏切棒を 抉じ開けて阻んだ
その誰かが唱えた 信仰宗教が言うには
凡ては
消えた惑星の所為 誰も悪くはないはずだ
逃げて逃げて来ただけ 無論、前も向かずに
惑星を背 僕らは生きていく
強く強く羽搏いて行け 暗い空を
抱...サイボーグローグ
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ボクラの正義とは
歪曲(わいきょく)を矯(ただ)して、ミサイルに願って
蒼穹(そうきゅう)に傷跡を
どうしてボクラは生まれた場所を
舞台に斜め上へ飛び立てるのだ?
暴走した世界は
地平線を裂いて、孤立して笑った
今日こそは掴み取れ
それでもボクラは「青い」と言うのか?
足元に咲いた言葉は誰の胸を穿(...45°の鋭角
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「朝焼けを眺めるには少しだけ早いかな」と
悲観主義な君の唇が言った
夢も持てない手の平、僕も君も同じさ
地球は青かった
未完成な時間軸で呼吸している不思議を
幾つになった頃に考え出したんだ?
気付いたら出会っていた僕と君の心
瞳は暗かった
理解し難い未来地図は置いて往け
真っすぐな気持ちを言ってよ...灯台
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たった1ボルトの想いをこの電線に流せば
遠く離れた君の家の豆電球を照らせるのか
そのたった1ボルトの灯りで君は僕への手紙を
少しでも長く書いてくれるのならいいのに
そういえば
僕ら人間の想いは文明の進化と共に
電波の中を駆け巡る媒体になった
引き換えに感情がフォント化された文字1つ1つの
裏側でお互...ONEV
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風がくすぐったいな
屋上で思う「生きていたいな」
今日の放課後でだって
つまらないんだ それじゃバイバイ
「受け取ってみてよ」
これが心象風景?
夕空の奥に君はいないか?
黒く塗り潰された
夢のような記憶みたいな
触れない何か...Fermata
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どうせ誰も聴かないやって言ってそれを繰り返してった
変な瀬戸際で僕は音を奏でてんだ
どうせ誰も聴かないやって言ってどれくらい経ったんだろうな
状況はずっと綺麗に降下してるんだ
いい加減な言葉
迷いながら奏でるから音が届かないんだ
それでも抗っていたいとか無駄なことばっかしちゃって
どうせ誰も聴かない...透音ロック
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幼い頃、君から聞いたこと
「オーロラってのは本当は丸いんだぜ!」
知識もない私はただ笑ってた
それを見て頬を染め「嘘だ!」と言った
「いつか俺はあの星に旗を立てるんだ!」
隣の恋心に「気付かないの?バカ!」「大嫌い!」
空はいつも綺麗、私と反比例
恋敵が空とか私が可笑しいのかな?
君はいつも宇宙 私...宇宙飛行士とオーロラ
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扇風機を止めてみたら
何故か無音になった僕のココロ
虚無感とは誰も持って
見せない努力で精一杯なんだ
地球の重力に負けそうになる脚
それでも未踏を背にして手を振れ
駆け出した日常がいつか崩れても
この小さなココロは覚えているからってさ
この宇宙みたいには生きられなくても
後悔だけはしたくない馬鹿な僕...部屋の中、ハレー彗星
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前奏が終わる2秒前
何かがヒビ割れた音
消滅五線譜の休符
愛が漏れた無重力
恋情の純情を紡ぎ出す
惑星の後奏に夢現
不思議と浮かぶ涙で
すべて揺らいで非常口
幻想と現実の境界線
どちら側を歩くのかを...転感覚パラリシス
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カラフルな断片に隠されてしまった名前は
幻想的な絵画の様 懐古的な風景画だ
最上階はまだ遠方だが描くにはいいと思うのだった
振動だかで零れた絵の具を伸ばして
無色の模造紙に宇宙的外敵を描いた
到底本物の宇宙には敵わない
惑星を描くには足りない円環
恒星を描くには有り余る暖色クレヨン
渦巻く銀河系のよ...曖昧宇宙空間的名前