タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(197)
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花ばかりが咲いて
ひとつずつ手折った
ここで待っていた
4月に彷徨って
飽きそうな夜は儘
蓋をして閉じ込めて
ねじで巻いた靴が
どこかまで連れて
きみの手をとって
夜には歌って...giraffa
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知らないことが一つ
増えるたびに笑った
傷だらけの足は
今もまだ痛むけど
どれくらいきみを呼んで
いくつもの恋を知って
小さな手が離れて
ああまた髪が伸びた
言いたいことだって
知りたいことだって...Squirrel
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星が落ちて
滲んだなら
ため息をついて
朝を待つの
あの匂いが
目深に残った
いつまでも今日を
忘れないで
きいろいスカート
ゆらして歩いた...リネンのスカート
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週末泳ぐさかな
どうにか手を伸ばしても
すり抜けて世迷い事
キスの一つも降りやしない
どこかで蝉が鳴いた
ここでは打ち上げ花火
振り向けばからりころり
撃ち抜いた音がする
例えば彼がゆらり揺れて
踏切の合図でするり...syuu
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あの夏の日
日差しに隠した
瞬きひとつも
言えやしないの
目を逸らしても
ぼやけて見えた
やさしいことだけ
忘れられない
暗いくらい
泣かないで...ヘリアンタス
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オレンジを手に取って
曖昧にうたを歌って
そうして飽いた両手で
だれかと手を繋いだ
いつかあなたが泣いた日のこと
あの子のスカートが揺れてくるり
花言葉を詰め込んで
針が回れば恋がしたいの
花時計を指で止めて
それでも花びらは落ちてしまうから...花時計
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白い花びらを散らして
そうして伸びた爪を
恋と呼ぶらしいの
あの夜は眩暈ばかり
静寂に弾丸
口づけを浚うだけで
あの花が咲いたら
きっとお別れをして
どうしようもない熱を
すこしずつ下げるから...Feverfew
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海月が揺れる午後 未だ暮れる青が
くすんでくすんでもう見えないの
鳴り響くサイレンはきっと
あの夜のことを切り取った
どうか朝靄で誤魔化して
撃ち抜いた心臓を噎いで
ずっと待ってる
きみは夏風に拐われて
ゆらり揺れる木漏れ日の縁
きみが見えないから手を振った...ランプライトの焦燥
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細いリボンで
巻きすぎた両手は
いまさら解けないな
このまま手を引いて
さようならさようなら
口づけで誤魔化した
あの夜がひとつだけ
星になって消えない
ラブソングが青ざめて
そうやって知った気がして...藍白
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草臥れた熱
萎びれた睫毛で
囲う硝子玉に
あなたが映る
恋は盲目
見えない分だけ
好きだというの
何処にいたって何してたって
秘めやかで密やかでどうしようもない
ここに至ってどうしたのって...藤
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目眩に夕暮れ
憂鬱が落ちて
笑う風景画が
切ないだけ
水溜りに花びらを一つ
浮かべて歩いた春の午後のこと
君はやさしい、優しい人
だから泣かないで泣かないでいて
君はやさしい、優しい人
困った顔ばかり増えていくの...ローズドーレの告白
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かわいい手をしていた
朝を覚えていて
パステルに飛んだ傷が
すこし傷んだようで
胸が苦しいのも
夜が優しいのも
ぜんぶきっとそうだ
甘い甘い花のせい
ミシェル、ミシェル
春になりました...ミシェル
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内緒話で埋めた夜を
一人でひとりで思い出した
檸檬味のビー玉が揺れて
さよなら春色のワンピース
誤魔化した花束は
綺麗なまま眠った
許さないで構わないで
あなたが触れたら
泡立つキャンディ
夏がくれば忘れるから...チェリーブロッサム
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額縁で飾った
笑った顔を見てた
流れ星はふたつ
願い事はみっつ
花びらのスカートで
ゆらゆらと星を呼んだ
指先を傷つけて
月明かりが滲むだけ
あなたが待っている
一等星を目指して...eri.
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やさしいあなたを
やさしいまま覚えて
泣いてしまう夜を
恋と呼んだなら
オリオンに焦がれて
白々と星はわらう
いい子だからと離した
この手が寂しくて
いつだっていつまでも
あなたで傷ついていたい...天文学
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あの子に会いに行く
きみの装いが
花になるみたい
愛しくて目で追った
首元をリボン結び
息苦しくなるの
スノードームに浮かれて
見つめれば溶けた恋が
透けて見えるようで
ハッピーエンドは切り捨て...つらら
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目の前で落ちた
君の目を見てた
ぐらぐらと迷う恋が
さよならを知っただけ
ポケットに入るくらいの
細やかな思い出だけど
大事にしていたかった
そう言って笑って
余り物を並べて
透明なカップを眺めた...ミントに困惑
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目が眩むようで
カーテンを閉めたのに
くらりくらり落ちて
瞬きを繰り返す
白い指がぎゅっと
水に触れるたびに
はなが落ちてしまって
声が揺れてそれで
さよならはいつも
手を引かれたまま...はなのしずく
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こつりと靴を鳴らして
赤いルージュを隠して
鏡の中で覗いていたの
女の子にはなれない
溶けない夜を教えて
きらめく星が苦しい
りるら、りるら
ひとつだけ
お星さまに唱えるの
りるら、りるら...りるら。
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水玉が濁って
目も合わせられないの
曲がり角はあの日
揺れて揺れてしまったから
手を伸ばして
声を上げて
届かないのなら
泣いてどうぞ
白透明、白桃の味は
苦い苦い苦いだけで...白透明
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透けるような青に
眩暈を覚えて
見つめあった言葉は
聞こえていますか
勿体ないくらい
こぼれた溜息を
スプーンですくっては
手放してしまった
甘い甘いだけの
チョコレートでできた...sugar fish
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からからり落ちた
ドロップがこぼれては
なみだめの星空が
瞬きを繰り返す
きみのことを考えて
すこし切なくなって
まぶかに星
ひとつふたつ数えて
数え切れなくなれば
好きだと言って...まぶかに星
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曖昧な言葉だけ
綺麗に繕って
震える瞼を
そっと手で覆った
足元がぐらついて
眩暈がひとつふたつ
揺れて揺れてこの目は
迷子になってしまった
泣き虫な恋煩い
花束を持って逃げ出して...朝焼けの恋煩い
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揺らぐ視線を
抱き締めるカーテン
癒えないことばかり
降り積もってしまう
藍と愛に飽いて
耳を塞ぐ夜に
泣き喚いた星が
ひとしずく落ちた
ふわふわしてるはずの
足元が揺らいで...花に水底
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言いたいことばかり
空き瓶に詰め込んで
それでも足りないくらい
きみを目で追った
ゆらゆら揺らぐ
藍色の隙間から
零した星に3回
嘘を吐いていた
橙に染められて
少しくすんだ窓は...mellow
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揺れるキャンディ
瞬きをして
甘い涙を
部屋に並べて
月明かりに紛れてしまえば
誰も知らないの
連れてって
この手を引いて
箱に詰めた夜は
すこし切ないけど...neverland
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夜の端に
恋をしていた
きらきら眠るように
星に見惚れた
滲んだ声と
手を伸ばす夜
寄り添って泣いたのは
いつのことだか
夢を見てた
夢を見てたの...渡り星
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なにもかもを
向日葵にかくして
花占い
わがままをひとつ
ねえ聞いていて
忘れないで好きでいてね
八月の恋には騙されないで
少ししたら私の面影を
探して思い出して
ぜんぶウソだよ...夏と雨乞い
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足音を数えて
足跡をなぞった
すこしだけ濁った
あまい色が好き
夢に見た3秒前
遠く遠く君と目が合う
ためらいはミルク色
ぬるま湯で待ち惚け
手を伸ばしたその先の
測れない距離が仄か...ミルクと体温
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惜しむよな昼下がり
角砂糖溶けるまで
さりげなく待ち惚け
染み付いてるらら揺れる
花束に微熱
ぬるま湯に浸け込んで
頼りないくちびると
なけなしの涙を少し
愛でて愛でて群青
分かったふりがお上手...無愛想な群青
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手を伸ばして
届くはずの
なみだの痕はまだ
きらり金平糖
夢を見せて
静かにしてて
夏に逃げ出した
口づけが苦い
弾けたのは
小指の約束...さよならオレンジサイダー
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ゆるやかに落ちて
秘密をならべて
白に眠る星は
花弁を飲んだ
憂鬱には
レモンを浮かべて
知りもしないこと
囁いて微笑う
夜明け前の
ローズピンク...ローズピンクの輪郭
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見つけないで
見つめないで
気まぐれに褪せて
うずくまる意識
3センチの
嘘をついて
懐かしくもない
憧れをふたつ
エイプリルに
揺らすワンピース...お粧しとエイプリル
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目を閉じるたびに
4月が近づいて
あなたは遠のいて
そんなことには
気づかないで
シンデレラは眠る
いつも通りに
今日が終わって
どんな話かも
分からないな...3月の嘘
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月並みな言葉と
あなたの左手
どうか色も褪せて
たくさん泣いて
追いかけた朝は
眩暈の真ん中
燃え尽きた砂糖が
混ざる独り言
ポレンに不機嫌
花を遠ざけて...ポレンに不機嫌