寝起きで溶けた頭の中で
曖昧な記憶を辿って知った
五月の不定休は有り難みなんてなくて
朝から晩まで泥みたいに眠った

誰も知らない午前二時
視界の端泳ぐ魚が
僕を見て嗤った

君が手放した明日も変わらない今日も
僕には色のないモノに見える
君が零した言葉も憂鬱なことも
何もかも忘れたまま眠るだけだ

遠くで聞こえる祭囃子
昨日のことのように思い出してた
土砂降りの雨の中を走る君の手を
掴み損ねる悪夢を繰り返す

鴉が鳴いたらお行き
喉の奥落ちた小骨がチクリと刺さる

僕以外の世界はいつも正しくて
すべてが眩しく光って視える
あの日失った言葉も変わらない声も
僕だけに聞こえたまま夜が明けてく

赤い赤い魚が僕の目を盗んだ

僅かに残った想いは朝靄に溶けて
どこかへ流されて消えていった
不甲斐ないだけの明日も変わらない今日も
何もかも終わりにして捨ててしまおう

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五月の赤い魚(歌詞)

歌詞です

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投稿日:2018/05/23 18:25:22

文字数:383文字

カテゴリ:歌詞

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