＊Prologue＊
気が付いたら　絵本の中　迷い込んだ　ここはどこ？
可愛い動物　口を揃えて　「ここは楽しい夢の世界」


「いろんな木の実　綺麗な森　…ほら、素敵でしょう？」
「ここでは貴女が主人公　全てが思い通り」

確かにここは夢のよう　でも私は帰らなきゃ
まだ宿題が終わってないの　ママのお手伝いやらなくちゃ
「そんなのいいよ」「ここで遊ぼうよ」
ダメよ　私には“帰る場所”があるの

夢より　確かで　大切な“現実”
「そんなものより“林檎”はいかが？」
いらないわ　どうせ“毒林檎”でしょう？
「“疑い”なんて　つまらないもの捨てて」
捨てられないわ　だって　そうして生きてきたから


「ここはとても楽しいよ」「辛いこと一つもなくて」
「本当にキミは“帰りたい”の？」
でも…帰らなきゃ…

「“宿題”も“お手伝い”も　キミの“やりたい”ことなの？」
「“やらなくちゃ”に捕われて　大切なこと忘れてない？」
大切なのは　私の気持ち　心の奥に閉じ込めて来たの…？

確かに　現実の私はつまらなくて　本当にやりたいことなんてなかった
「キミの“帰る”場所は　“帰りたい”場所なの？」
ああ　そうね　それなら　“夢”を見つけるわ…！


長い間　忘れていた　“夢”を見て気付いた
大切にしていたものは空っぽで　つまらなかったのだと

“夢”見る人は輝く　大切なもの　でも帰るわ　そして“夢”叶える
ありがとう　大切な“夢”を教えてくれて

＊Epilogue＊
「さあ絵本を閉じて」
夢見て　生きていくの…

＊fin.＊