私はずっと 独りでした

ただただ君を 愛したいって
ただただ君を 護りたいって
ただただずっと 口だけでいて
動かなかった 僕でした


画面の向こうで 君の笑顔が
崩れ去ったにも かかわらず
その音１つ 聞けやしないで
動かなかった 僕でした


君にずっと 仕えたいって
ずっとずっと いっていたけど
本当（ほんと）はもっと 欲していたの
姿を現わす 欲の塊


「『愛』『護』 なんて愛じゃない」
声がする
〈間少し〉


カミング-アウト 君にささぐよ
僕の全てを 僕の本性
カミング-アウト 話せてるかな
僕の全て

僕の気持ちを



ただただ君を 欲していて
ただただ君に 会いたいって
ただただずっと 鎖が邪魔で
動けなかった 僕でした


画面の向こうで 僕の言葉が
君にささるも 露しらず
その傷１つ 見えもしないで
動かなかった 僕でした


体についた 幾多の鎖
動かす度に まとわりついて
僕の心を締めてくる


手足すらも 上げられなくて
非常ベルすら 押せなかった
目口さえも 開（ひら）けなくって
君の名さえ 呼べなかった

僕でした



「『愛』『護』なんて愛じゃない」
そうだよね


カミング-アウト 君に届いて
僕の全て 君に全て
カミング-アウト 届いてるかな
僕の全て

僕の決意を


「ただただ君を 愛したいって
ただただ君を 護りたいって
ただただずっと 口だけでいて
動かなかった 僕でした」


「ただただ君を 欲していて
ただただ君に 会いたいって
ただただずっと 鎖が邪魔で
動けなかった 僕でした」


ただただ君を 頼りきってて
ただただ君に 溺れきってて
ただただずっと 依存していて
動けなくなった 僕でした

僕でした



ただただ君を 愛してるって
ただただ君に 言ってたくって
ただただずっと 愛したくって
動けるような 僕になる


画面の向こう 君の心が
治っていくよう 願いをかけて
それの願いを 叶えるために
僕はきっと 変わっていくよ

ありがとう