あたためたミルクを揺らす
こんこんと煮出す雌黄色
砂糖を大さじ二杯入れた

じっと待ち すこし冷ました
ゆるゆると沁みるぬくもりと
しつこいほどの甘さが優しい

だってさ それくらいがちょうどいい
今日は ずっとひとり


しとしとの雨で寂しさを洗えば
穏やかな慈しみみたいな
そんな熱が出てくる
窓辺に頬杖をついた愛



飲みおえたカップを置いて
しんしんと疼く朽葉色
猫が膝の上に乗ってきた

そっと撫で 喉を鳴らした
うとうとと満ちる生きる熱
重たいほどの命が愛しい

だってさ それくらいでちょうどいい
今日は ずっとひとり


とろとろの雨で淋しさを洗えば
軽やかな浪漫みたいに
むかしの夢が絡みつく
暖炉にほだされてしまった愛


だってさ 今くらいがちょうどいい
今日は ずっと ひとり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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寂しミルクティ

閲覧数:39

投稿日:2015/06/23 00:50:12

文字数:351文字

カテゴリ:歌詞

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