イメージは戦時中、戦後あたりです。
【「浅き夢よ」と君は言う】
兵隊として前線に送り込まれる間際、恋人が言います。
「浅き夢よ」は
「私との恋は、浅い夢だったのです。だからどうか忘れてください。」
という意味が込められていますが、それをどうしても正直に言えずに、どうせ死ぬならば、と突き放すような口調で言ってしまう、という感じです。
【どこに答などありましょう】
答=愛 だと解釈していただければ、すべてスムーズに変換できると思います。
けれど、ここはあえて曖昧にしてありますので、いくつかの意味を持っていれば・・・というのが希望です。
「心」「幸せ」など、ホントたくさん変換できるんですよねーいやぁ参った(オイ
【いっそ忘れてしまおうか】
主人公は彼の真意にまだ気づいていません。
ただ、傷付いてしまうんです。
そして、忘れてしまおうか、と思い悩みます。
【朽ち行く雪に行き濁り 春待つ真冬の雪椿】
椿はもともと冬の花ではなく、春の花なんですが、早咲きの椿が咲きます。
ちょっとした伏線にもなります。
【しんしんと降る雪の中 あなた探して今いずこ】
雪が音を消す中、ふと声が聞こえた気でもしたのでしょうか。
裸足で雪の中に飛び出して、姿を探しますが、どこにも見当たりません。
そして今自分がどこにいるのかも分からなくなってしまいます。
で、サビの所
たくさん咲く訳でもなく、ただ寂しげに、雪の重さ、冷たさにうつむいて咲く椿に、ふと自分の姿が重なります。
【枯れ行く 彼行く 戻らぬと 知りにけるを止められぬ】
彼が行ってしまうのも、戻ってこない事も知っていたけれど、止めることができませんでした。
花が枯れて行くのを止められない事と同じように分かっていたからです。
【伸ばそうとした手を止めたのは 私だと言うのに 今いずこ】
せめて服の裾でもひっぱろうと、手を伸ばしたのですけれど、それもできず、ただ笑って見送ったのは自分だと言うのに、まだ彼を探してしまうのです。
【首落ちる紅椿 朽ちる音は儚く消える 頭垂れ影落とす 貴方待つ私のように】
庭の赤い椿が ぽたりと落ちます。
一枚の紙切れを手に、主人公は崩れ落ち、声を殺して、うつむいて、ただ咽び泣きます。
【儚き夢よと君は云う 幾つの答がありましょう 何処にもあるのが答なら いっそ忘れてしまいたい
儚く消えゆく定めさえ ただ待つだけというのなら】
忘れようか、忘れまいか、という以前に、忘れたいのです。
けれども、どうしても忘れることはできません。
ただ、その記憶が、全てが、風化してしまう前に、自分も消えてしまいたいと、主人公は自ら命を絶ちます。
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