１．
X１（前奏）
路地裏　猫たちが騒ぐ
「やめなよ」　かばってやったら
どこかへ逃げてしまった　
「あのね　そういうつもりじゃ　なかったんだよ？」

A１
僕はいつの間にか　道を誤っていた
それは当然なはずで　あの時自分の
可能性という種を　潰してしまったんだよ
好きな人はどこに？　知りたいよ

B１
嗚呼　戻れない　還れない　過去に
しがみついても　神様は微笑んでくれない
どうかあの子に　逢わせてくれませんか
寂莫感（せきばくかん）　ふいにこみあげた

S１
自分の信条も理解せず　心が壊れるのを
漠然と見ていた　無気力で倒れていく
希望の人生の終わりには　さびついた自分でも
光が　包んでくれると　泣いたんだ

２．
A２
光が消えてからは　闇を歩いていた
それも偶然みたいに　初めは自分の
興味半分の欲で　消してしまったんだよ
でもあの子だけはね　覚えてる

B２
嗚呼　後悔が　苦しみが　僕を
操っていた　偽りの正義を持ち出して
好きの感情　全て詰め込んでから
自分の我を　そっと殺した

S２
人生設計の模型なんて　未来が閉じていくのを
悄然（しょうぜん）と笑っていた　諦めていた
現実主義でもね終わるんだ　期待した自分が
バカだった　そうつぶやいて　眼を閉じた

（間奏）
X２
光を　つかみとってみた
儚（はかな）い　命は手の中で
失ってしまっていた　
「あのさ　そんなに心は　脆（もろ）かったのかな？」

（間奏終）

S３
消えない現状の傷跡は　再び溢れるのを
呆然と止めやしない　ごめんねもうダメかも
幸福といった幻想でも　世界が崩れるのに
逆らえなかったよ　嘘だろう？

S４
自分の信条も理解せず　心が壊れるのを
漠然と見ていた　無気力なままで・・・・
またサイコロを振ってみては　希望ばかり見つめてる
のびる影がせせら笑っていたんだ