『突然響くベルには、誰の声も届かない』
『告げられた言葉は世界を壊す』
『何よりも先に、世界を壊す』


Ａ１
当たり前な毎日は、どこかで削れたようで。
当たり障りない日々は、どこかで壊れたようで。
当たりようのないくじは、どこかで当たったようで。
当たり散らしては既に、どこかで迷ったようで。

Ｂ１
怖い夢を見たんだ、世界が壊れる夢。
寒い場所を見たんだ、世界が終わった場所。

Ｓ１
祈りの声をあげて叫ぶ。
「僕ならやれるかな、僕なら救えるかな」
命の声をあげて泣いた。
「僕でも出来るかな、僕でも笑えるかな」
一人の声をあげて詫びる。
「君ならやれたかな、君なら救えるかな」
一つの声をあげて呼んだ。
「君なら出来たかな、君なら壊せたかな」

Ａ２
当たり前の毎日は、どこかで崩れたようで。
当たり障りない日々は、どこかで止まったようで。
当たりようのないくじは、どこかで敗れたようで。
当たり散らしては既に、どこかで終わったようで。

Ｂ２
辛い夢を見たんだ、世界に追われる夢。
狭い場所を見たんだ、世界が終われた場所。

Ｓ２
祈りの声をあげて叫ぶ。
「僕ならやれるから、僕なら救えるから」
命の声をあげて言った。
「僕でも出来るから、心配しなくていい」

Ｃ
気付かない内に終わる世界へ。
最高の皮肉を食らわせてやる。

ＬＳ
祈りの声をあげて叫ぶ。
「僕ならやれるから、絶対救えるから」
命の声をあげて笑う。
「僕でも出来るから、必ず笑えるから」
二人の声をあげて響く。
「君ならやれるから、二人で救えるから」
二つの声をあげて呼んだ。
「二人で出来るから、僕らで壊そうほら」

滅亡した世界に響く、二人の声響くメロディ。
滅亡した世界に届く、二人の声芽吹くイノチ。


『壊れない世界はない。壊せない世界はない』
『例えそれが明日の話でも不思議ではない』
『平凡を失ってでも守りたいものはありますか』
『守るために、世界をまるごと救えますか』