すいサイド・ムーン

あの子が悪口言ってから
わたしに手紙が来ない

道路の他人皆　しろい顔にあかい眼
放課後にふかす ガム

　　こんなだから　だめなんだよ。

口裏合わせても　すきなことすぐに忘れる

嘘つきの影が沸いている
交じるのだるいんで しかとする

次の角で巻いてやる
笑うの下手なんで　ばれちゃってる


下水道の泡たちの甘え切った匂い
まだ土曜は来ない

　　そんなだから　ひとりなんだよ。
　　だって　みんな　言ってるし。

嘘つきの影が泣いている
構うのだるいんで しかとする

次の角で巻いてやる
庇うの上手いんで　慣れちゃってる

　　だからみんなひとりなんでしょう

どんなに遊んでも　嫌なことばかり思い出す

嘘つき　わたしはどうしたいの？
周りばかり気になって　迷子だよ

月の影で 立ち止まる
帰るのだるいんで 小さく歌う

何処にも行かない から何処にも行けない
ここで　ずっと綴る
何にもならない　から何にもなれない
せめてわたしでいられるように

嘘つきの影が泣いている
構うのだるいんで しかとする

嘘つきの影がわらっている
たまにはほんとのこころだけ大事にしちゃえよ

嘘つきの影が沸いている
嘘つきの影が泣いている