古麦わら帽子放り投げた

遥40000フィート、飛んでいった

君の卒業祝いの餞に部屋の片隅でも独り占めさせてよ


ぱっと浮かぶ風船 ま空へ染み込んだ


淡いままの少女は黒い髪を解いた

褪せりない紅いくちびるに

重ねた不器用な告白にただ黙り頬を染めた

夏冠かぶり初めて愛しく笑った


待ち合わせの神社 場所を忘れた

悲しいくらいの群青 目を伏せた

頭上を飛行機が掠めれば明日あなたにさよならを


「何回目かの夏にあいことばを言って」

私、ここで待ってる


茜色すすき野が揺れる

溢れ出す太陽の粒と

埋もれた箱庭の外れから陽だまりに駆けていった

夏陰の向う

いつかの僕らが見た夢

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Charlotte

閲覧数:88

投稿日:2016/04/14 23:59:52

文字数:303文字

カテゴリ:歌詞

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