黒く潰した 集合写真が
いつかのあの日を呼びおこす
忘れた笑顔は 片っぽ足の
小さなブランコ降りられなくて

素足で暮らした公園は
今では尖ったビルがたち
覚えてしまった約束を
懐かしむ程には昔になった


転がって 落ちてった 水色澄んだビー玉を
拾って 仕舞って また眺めるから
まだ青いままなんだろう


大人になって 大人になって
このアルバムもいつか捨てて
何か言いたそうだった顔だって
全部忘れてしまいたいって

嫌なことがない朝が欲しかった
いつの間にか失くしたフリをした
大丈夫だよ、進めてるよ
それだけがずっと聞きたかった




何処かで落としたひた向きさとかが
怠惰な自分を生み出して
必死に隠した反抗心も
ジャングルジムに絡まった

半袖半パン 真夏の陽
今では燦爛 ただ辛い
忘れてしまった想い出を
諦める程には罪人だから


いきがって 割れてった 素適にクリアなビー玉を
取り出して 翳して あの空をどうか
知りたいと覗いてしまう


大人になって 大人になって
弱虫な過去を破り捨てて
静かに終わってしまうものにだって
無理やり意味を見つけたくて

ごめんなさいがまだ言えなかった
ありがとうは見えてないフリ だけど
大丈夫だよ、まだ遅くない
そんな許しが欲しいと思った




ただ大人になりたかった
子供には向いてなかった

大人になるって 大人になるって
あんなに楽なことだったって
道に唾吐いた人を見たからって
昔は何故かそう思ってた




大人になって 大人になって
わからないって藻掻くんだって
何か伝えられなくて悔やんだって
全部笑って憶えてるって

嫌なことがない朝はこなかった
気付いた だから幸せなんだよ
大丈夫だよ、進めてるよ
今度は誰かにそれを言うんだ