「蒼い小瓶の底で
  真珠のように眠りなさい」
「衣擦れに背骨を丸め
  すべて忘れて眠りなさい」

あれはまだこの左目の
開かぬころ 誰か歌った
尚早に覚めた右目を
あやす まじないの歌

ティトゥラ ティトゥラ
その歌声は
泣いていまして 藤の朝
ティトゥラ ティトゥラ
煙る世界を 星座が廻ってた

「次に巡るものには
  ほら朝露が祝言を」
「ひとつ貴方も受けなさい
  この世界へと帰りなさい」

視えた 開きし左目に
映る空 天井の蒼
足かけて 回る満月
触れた爪は溶ける

ティトゥラ ティトゥラ
その温もりが
懐かしくては 白む朝
ティトゥラ ティトゥラ
掠れた声で 貴方は歌ってた

「蒼い小瓶の底で
  真珠のように眠りなさい」
「衣擦れに背骨を丸め
  すべて忘れて眠りなさい」
「輝くことも 翳ることも
  私のことも その目を閉じて」

ティトゥラ ティトゥラ
その歌声は
泣いていまして 藤の朝
ティトゥラ ティトゥラ
明ける世界を 星座が廻ってた

ティトゥラ ティトゥラ
この歌声は
貴方のための 子守唄
ティトゥラ ティトゥラ
燃え尽きるまで 共に落ちるまで

傷つきながら 色褪せながら
遥か果てから 照らし続けて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

光の構成

廻(まわ)って
祝言(しゅうげん)
開(ひら)きし

閲覧数:182

投稿日:2013/07/31 03:11:13

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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