『スノードロップ』

凍てつくような季節に　届けられたあなたは
もう瞼を開かない　笑顔を見せない

傷つき冷えた躰を強く抱き締めたなら　涙が落ちた
「独りは嫌よ　置いてかないで」
深い悲しみに染まる

Ah…あなたはスノードロップ
天使に与えられた白い花

何度冬を繰り返し　理解せざるを得ない
あなたのいない　寂しく辛い現実

賑やかな街　そこで笑うのも馴染むのもまだ難しいけど
「もう少しだけ待っていてね」
今は独りで歩ける

Ah…私はスノードロップ
冷たい雪の下で育つ花

Ah…あなたはスノードロップ
優しい想い出の春待つ花

Ah…私はスノードロップ
希望と慰めとともに生きる












★ひらがな★
『すのーどろっぷ』

いてつくようなきせつに　とどけられたあなたは
もうまぶたをひらかない　えがおをみせない

きずつきひえたからだをつよくだきしめたなら　なみだがおちた
「ひとりはいやよ　おいてかないで」
ふかいかなしみにそまる

あー…あなたはすのーどろっぷ
てんしにあたえられたしろいはな

なんどふゆをくりかえし　りかいせざるをえない
あなたのいない　さびしくつらいげんじつ

にぎやかなまち　そこでわらうのもなじむのもまだむずかしいけど
「もうすこしだけまっていてね」
いまはひとりであるける

あー…わたしはすのーどろっぷ
つめたいゆきのしたでそだつはな

あー…あなたはすのーどろっぷ
やさしいおもいでのはるまつはな

あー…わたしはすのーどろっぷ
きぼうとなぐさめとともにいきる