重いケース開き 抱き寄せた陶の肌の人形
この冷たさを今 温もりへと変えてあげる
想いを込め二人 抱き合える描く未来 夢
この蒼玉をさあ 魂へと換えてあげる
震えない喉に声を宿すために
幼い命を捧げて
震えが止まらない 待ち焦がれた刹那
貴女の腕が私へ伸びる…!
…気が付けば もう御主人様の声は亡く
足許に二人倒れていたの
地に足を着けた 初めての感覚に惑って
嗚呼 何が起きたのか 嗚呼 何をしてしまったのか
わからなかった…
大切だった御主人様の優しさを 私が拒んでしまった
その想いが無機質な体を動かしたと
大好きだった御主人様の温もりを 私が奪ってしまった
伸ばした手が 御主人様の首筋に絡みついて
膝を折り ただ御主人様の傍で泣く
この声を 願わくは“貴女”へと…
虚ろな顔を濡らし 抜け殻を抱き彷徨う影
冷たい肌と肌を重ねていた…
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