もっと飛べるはずの自分
羽ばたく君を見つめてた
ただ真っ直ぐ、まっすぐな

視界に入る黒と黄
ここでなら僕も君の様に

きらきら光る水の粒
細く白い糸映す

蜘蛛の姿に魅せられて
広い世界を覗いたよ
羽ばたくことが苦手な僕は
他の道を探し始めた

君の姿はもう見えない
記憶は薄れて行くけれど
優しさだけ、心の中に

現実なんて甘く無く
どこに行っても駄目なままで

ひらひら落ちる弱い羽
細く白い糸絡む

蜘蛛の糸に捕らえられ
遠い世界に気付いたよ
どう足掻いても君は来ない
空しいまま空を見上げる

ああ、やっぱり君の隣が良いよ
今からでも遅くないのかな

蜘蛛の糸に捕らえられ
遠い世界に気付いたよ
努力もせずに逃げてばかり
ここで僕は何を見つけた？

このままそっと死際を待つ