夜明けの薄明りは
隠してたい二人の影
映す鮮やかは
静かが過ぎてる部屋
交(かわ)さなくちゃいけないのは
苦い接吻(キス)じゃない

不意にきらめく
きみの瞳だけ
真っ直ぐ見据えることができないまま
背中合わせた

その瞬間罅割れてく
劈いたノイズが
当たり前に訪れる朝に
影を落としていく
動かないでほんの少し
このままでいさせて
縋るように伸ばした後ろ手
重ねていた不安
今、決断の瞬間(とき)

裸の電球燈
行き場所無い二人のよう
弱く揺れている
惰性で泳ぐ魚
溺れる為沈むのなら
息は止めていよう

袖を通して
釦留める手に
公に判る痕は我儘だよ
言えないけれど

崩れかけて生半可に
生温い顔して
遮光しても突き刺さる光
もう受け容れよう
過ちでも不本意でも
白昼の現実
泣きたそうに移ろう視線と
ぶつかりあったら
今、決断の瞬間(とき)

扉の向こう 出会い頭は
はじめましてと言い合うんだ

空は生憎
嫌なくらい晴れ
俯く二人の心黒い雨で
ずぶ濡れになる

あの瞬間罅割れてた
耳に付くノイズは
叶うわけもない夢の痕の
深い無力感と
結ばれてた気がしていた
理屈ではなかった
あまりに濃く宿した時間が
与えていた嘘
サイレントフォーカス

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

サイレントフォーカス

閲覧数:245

投稿日:2016/12/28 21:08:02

文字数:525文字

カテゴリ:歌詞

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