天国の憐憫


【A1】
眩しい光が差し込んだ部屋で
一人 天秤の前 座らされている
もう一つには羽根と もう一つはハート
シーソーみたいに揺られている

【B1】
顔の見えない幾人の人
わからない言葉で呟いた
どうやら行き先を決められていた
真っ白な空 墜ちた

【S1】
天国での憐憫なんて ボクは要らなかった
ただ笑ったまま そこで生きたかった
天国での憐憫なんて 何の意味が?
涙目の向こうを 横切った "HEAVEN"


【A2】
誰かの夢をつないだ理想郷
みんなが笑って暮らしているところで
ボクのかたわらは
自動式(オートメイト)天使
なんだか心が苦しいよ

【B2】
ゴミの一つも落ちていない
誰かの罵声怒声も聴こえない
ただ素通りするだけのコミュニケーション
正常とは何か?

【S2】
天国での憐憫なんて ボクは要らなかった
大事な人の手 つかみ知りたかった
天国への祭壇なんて 何の為に?
花束が吹き飛び 車に轢かれるよ

【B'1】
何もわからないと思っているの?
自己偏愛者達覗きこむ
小さな瞳の奥に映っているよ
深い灰の泥沼

叫ばせてよ

【S3】
天国での憐憫なんて ボクは要らなかった
ただ笑ったまま そこで生きたかった
天国での憐憫なんて 何の意味が?
受けとめられないまま 墜ちていく
"LIVE"



<かな>

【A1】
まぶしいひかりが さしこんだへやで
ひとり てんびんのまえすわらされている
もうひとつにわはねともうひとつわはーと
しーそーみたいにゆられている

【B1】
かおのみえないいくにんのひと
わからないことばでつぶやいた
どうやらゆきさきおきめられていた
まっしろなそら おちた

【S1】
てんごくでのれんびんなんて ぼくわいらなかった
ただわらったまま そこでいきたかった
てんごくでのれんびんなんて なんのいみが
なみだめのむこうを よこぎった へぶん


【A2】
だれかのゆめお つないだりそうきょう
みんながわらってくらしているところで
ぼくのかたわらは
おーとめいとてんし
なんだかこころがくるしいよ

【B2】
ごみのひとつもおちていない
だれかのばせどせいもこえない
ただすどおりするだけのこみゅにけーしょん
せいじょうとわなにか

【S2】
てんごくでのれんびんなんて ぼくわいらなかった
だいじなひとのて つかみしりたかった
てんごくえのさいだんなんて なんのために?
はなたばがふきとび くるまにひかれるよ

【B'1】
なにもわからないとおもっているの?
じこへんあいしゃたちのぞきこむ
ちいさなひとみのおくにうつっているよ
ふかいはいのどろぬま

さけばせてよ

【S3】
てんごくでのれんびんなんて ぼくわいらなかった
ただわらったまま そこでいきたかった
てんごくでのれんびんなんて なんのいみが
うけとめられないまま おちていく
らいぶ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

天国の憐憫

初めて拝聴した時にこのタイトル名が浮かんだので、
ハッキリと「訴えたい、叫びたい」と感じさせられるロック的曲調と
それとIAの持つ
羽根や天使、天国、純粋、どこか儚げなイメージを足して作りました。
シニカルな部分が多いのは私の仕様です。

歌詞募集で私が応募しようとした時に
起こった痛ましい事件をモチーフとしています。

この歌詞は下記のgaa様の曲を元に作詞させていただきました。

http://piapro.jp/t/BLRm

ありがとうございました。

閲覧数:223

投稿日:2018/06/24 07:30:09

文字数:1,217文字

カテゴリ:歌詞

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