冷めた音が響く部屋に 一人分の静かな寝息
気がついたら鉄の扉 金色の鍵を回した

青い空 白い虹 まるで絵本の中ね
手と足にほつれた糸 大事にされた記憶

くまのぬいぐるみの姿で 全て忘れてはしゃぎ回るの
咲いた花の山に埋もれて たくさんの蝶々と微笑み合うの


白いヤギがくれた手紙 こぼれ落ちたのは金の鍵
気立てのいい渡り鳥が 口に咥えて飛んでいく

赤い空 消えた虹 ここは本当に素敵ね
いたずらも 爪の痕も 何もかもがないもの

高い塔の上で わたしにそっくりな女の子が待っていた
白いドレスきみに着せたら なみだを流して喜び合うの


部屋の外は静かに けぶるような三日月
鉄の扉が閉まる 小さく誰かが首を振る

流れ星の雨を眺めて これで一緒よと約束をした
鍵は遠い海に沈んだ 手と手を重ねて微笑み合うの


部屋の外は雨降り 雲隠れの三日月
冷めた音は止まった せめて安らかにおやすみ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

プラッシュドールの終わりなき夢

ーーこれで、ずっと一緒にいられるね。

ぽてとさんの歌詞募集(http://piapro.jp/t/K1Dx)に応募させていただくものです。
一見幸せそうなお話なのに、何処かゾクッとする。もしくは切なくなる。そんな歌詞を目指しました。

(2/29)タイトルを変更しました。
ぬいぐるみの夢の世界→プラッシュドールの終わりなき夢

*ストーリー
とある病院の一室。眠りについた少女が気がつくと、目の前に扉がありました。手にしていた鍵で扉を開きます。
その先にあったのは、絵本の中にいるような光景。先ほどの扉は夢の世界への入り口だったのです。昔大事にしていたぬいぐるみの姿になった少女はまさに夢のようなひと時を過ごします。ここには少女の心に深い傷を負わせた、いたずらをしてくる男の人もいませんから。
さて、現実世界で少女は危篤状態。ヤギが持ってきてくれた鍵を渡り鳥が何処かへやってしまったので、少女は現実世界に戻ることができません。
こうして少女は、自分そっくりな女の子と一緒に夢の世界で生きることになりました。少女自身もそれを望んでいたようです。

*夢占い
扉を開ける→近いうちに願いが叶う。
鍵を手にする→問題解決の糸口。

白い虹→不幸の予兆。
自分がぬいぐるみになる→自分では解決できない問題を抱えている。現実逃避願望。
一面の花畑→死を予兆することがある。
花に埋もれる→死についての不安。
笑う→緊張状態。
渡り鳥→ある事柄に対する心理的・空間的な隔たり。
赤い空→突然のトラブルの予兆。
消えた虹→運気の下降。
高い塔に登る→(病人が見た場合)死を予感している。
わたしにそっくりな女の子→精神の分裂。心の病。もう一人の自分に慰めてもらわなければならないほど精神的に追い詰められている。
白いドレス(ウエディングドレス)→死に装束。処女性の象徴。(病人が見た場合)病状の悪化。
流星群→不吉の予兆。命に関わることも。

閲覧数:361

投稿日:2016/02/20 04:32:34

文字数:399文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました