決まりきった未来など無く
悲しさを纏う世界は黄金色に染まる
確定された過去からは
楽しさを纏う空気が流れているの？

観測されてない未来からは
無限の変数が迫ってきて
でもそれは誰にも見られないから
確定される現在が見つからない

※あぁシュレーディンガー
貴方はどんな世界を垣間見たの？
絶望が埋め尽くす今日を
変えてくれる未来はそこにあるの？

整然とした世界など無く
微視的な変化は未来を作り替える
巡り廻る現在からは
幻想の風が吹いてくる

※あぁシュレーディンガー
誰も知らないこの空間は
なにも確定されないのだろう
希望も絶望も、世界さえも

有と無を纏った体は
もう世界を見ることは出来ず
彼方を流れる残滓からは
僅かな過去を感じる事しか出来ない

※あぁシュレーディンガー
黒猫が嘲笑(あざわら)う今日を見て
貴方は何を見て、知って来たの？
茜色に染まる明日はどう？

※あぁシュレーディンガー
ありがちな未来に辿り着いた
もしもが通用しないこの社会は
果たして素晴らしいものなの？

ライセンス

シュレーディンガー

varuji

シュレーディンガーの猫:ある箱に猫をいれて、その箱に50％の確率で猫が死ぬ毒ガスを流します
そのスイッチを押した後、猫は誰も見ていない時は生と死の中間の存在です
観測された瞬間に猫が生きているか死んでいるか分かります

未来も誰にも知られないなら、現在にならない限り多分に変化するはずなのに
世界はそれを信じないから変化が小さい
そんな歌です

暗めの歌詞ですが、反逆したい意思を込めたつもりです
割と世界は思い通りになるものです