儚い幸せは
夏の風に消えた
消えない悲しみは
夏の熱に染みる

染めない思い出は
夏の空に見えて
見えないあの人は
夏の海が好きだ

夕暮がまたやってきたら
私はどれくらい
声を嗄らせばいい?
嗄らせばいい?

君の声が
蝉の音に掻き消されて
さよならは
今日もできないや

あの日々が
飛行機の後 尾を引いて
雲ができた
きっと明日夕立が降る

知らないことなんて
何にもないなんて
そう言えるくらいには
私は何も知らなかった

風鈴のそば 涼む陰に
何かを隠して見えない
フリをしたら
夏が笑う

君の唄は
電車の音に飲み込まれ
”もう一度”
のない毎日だ

叶うなら
日は暮れないものなのだと
歌っている
君の隣で呆れてたい

けれども日は暮れていった
朱色が私に滲んでゆく
忘れてたいことばかりで

私はどれくらい
声を嗄らしただろう
それでも夏を生きる

君の声が
蝉の音に掻き消されて
さよならは
今日もできなくて

それでもね
夜が私を連れてく
河を渡って

流れ星が
この夜を翔ける螢火が
私とあなたを繋いで

不確かで
曖昧な夏の夜空を
彩る 生命を照らしながら
瞬く 不器用に泣きながら
夏めく 嗄れた声よ 響いて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

あの夏に嗄れる 歌詞

あの夏に嗄れるの歌詞です。

閲覧数:2,159

投稿日:2015/06/21 19:12:06

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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