少年は穴を掘っていた
何も探していなかった
嫌いなものを捨てるのが
見えなくなるのが好きだった


絵筆を捨てて 
辞書を捨てて
飼っていた猫の亡骸を捨てて
大人になって止めてしまった


彼は穴を掘っていた
何も探していなかった
いつかあの娘が死んだ朝
捨ててしまおうと思っていた





少女が穴を埋めていた
疫病みに痩せた身をおして
大事なものを埋めていた
誰にも触れられないように


手紙を埋めて
指輪を埋めて
一緒に眠った枕を埋めて
未来に持って行こうとした


彼女が穴を埋めていた
大人になっても続けてた
いつかいなくなる彼を
埋められないかと思っていた




君を捨ててもいいですか
君を埋めてもいいですか
きみをすててもいいですか
キミヲウメテモイイデスカ




穴を掘っては埋めていた
疲れて二人で笑ってた
いつかとった小さな写真は
二人で同じ穴に埋めた


言葉を捨てて
退屈を埋めて
それでも満ちない穴の中で
大人になれたって笑いあった


小さな匙が跳ねた夜
二人で病室を抜け出した
二つ並べて穴を掘った
捨てていいよと約束をした


君を埋めてもいいですか
早い者勝ちでいいですか
そのまま隣にいますから
君をうめてもいいですか










誰かが穴を掘っていた
何も探していなかった
きっと見つかるはずも無い
互いに持っていったから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

endlogue cafe

決して 何も 探していない。


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"not common sense"    (常識外れなのね、きっと)

"like surrealism?"    (シュールレアリズムみたいに?)

"nothing like surrealism. (シュールレアリズムとは違うわね。
 I hate surrealism"     大嫌いなのよ、アレ)



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誤訳書くか真剣に考え中。











暖めてたものはコレで全部吐き出したので
またしばらく書けなくなりそうです。

閲覧数:189

投稿日:2012/09/03 07:49:05

文字数:590文字

カテゴリ:歌詞

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