レンズのむこう、たしかに見えた
飲み込んだロキソニン
アウトロー　夜を追いかけ


「また今夜も同じさ」
湿気が髪に絡まった

もう、いいんだ なんて言えない
夢をみていたのはどこのだれなの？
欲しかったんだ きらめいた

そら

捨てられない
望遠鏡かかえ
駆け抜けろ走馬灯
厚い雲切り裂いてよ
レンズのむこう、たしかに見えたの
飲み込んだロキソニン
アウトロー　夜を追いかけて


ひみつきち、たからもの
湿気を吸ってにじんでく

色褪せた記憶のストック
いまも１枚だけ色を残して
あの夜のまま消えないで

まだ

焼きついてる
紺青の闇に散りばめた白い砂
この狭い世界(しや)を変えた
痛みを突いた閃光のサイン
もういちど届いてよ
なにもかも雨に打たれて…


淡い光にまた出逢えたなら
朝なんていらないよ
背伸びした足が痛い
レンズのむこう、たしかに見えたの
靴紐がほどけても
立ち止まっていられないさ


捨てられない望遠鏡かかえ
駆け抜けろ走馬灯
雲間から見つけだして
レンズのむこう、たしかにあったの
飲み込んだロキソニン
アウトロー　夜を掴まえて