ボーキャラ「IA」のマスター、ルカの家にて。




「じゃ、行ってくるね」
「いってらっしゃい、マスター」

マスターはにこっと笑うと、部屋から出て行った。

机の上からはしごを上り、窓枠へ上がるとちょうど玄関からマスターが出て行くところだ。
背伸びをして手を振ると、マスターが気づいて手を振りかえしてくれる。

いつもの風景だ。

「・・・さて。」

マスターが学校へ向かったのを確認してから、机に戻り、部屋を見渡す。
この部屋は、マスターが私のために色々なところに「はしご」や「階段」をつけてくれている。
そのため、とても動きやすい。マスターに感謝だ。

「よいしょっと・・・。」

はしごを降りて、マスターのノートパソコンを開く。

「ぐ・・・。」

いつも思うけど、パソコンって重い。
私の身長では、パソコンを開くだけでもとても苦労する。

・・・こういう時は。

机の横に置いてある、電話に手を伸ばす。

ピッ
「もしもし?」
「あ、IAちゃん?どうしたの?」

マスターのお母さんの声が受話器の向こう側から聞こえる。

「すみません、パソコンを開きたいのですが・・・」
「今行くから、ちょっと待っててね~」


電話を置いて、少し待つ。
すると、部屋の扉が開いてお母さんが入ってきた。


「ありがとうございます」
「いいのよ~、ルカにメールするの?」
「はい。」
「IAちゃんは本当にルカと仲がいいのね!嬉しいわぁ~」
「マスターは、とても優しい人ですから。」


そういいながら、マスターのパソコンを開いて電源を入れてくれる。

「じゃ、なにかあったら呼んでね~」

お母さんが部屋から出ていったのを確認してから、私はパソコンに向き直る。



まずはメールを開き、マスターにメール。

『マスター、今日も頑張ってね!何か忘れ物とかはないですか??』

マスターはしっかりしているので、忘れ物はほとんどないのだが、一応聞いてみる。


ここまでもいつもの風景。


メールを開いたままインターネットを開き、とある動画サイトにログイン。
マスターのアドレスで取ったアカウントだが、パスワードは私だけが知っている。

マイページを開き、「あの動画」を再生する・・・。

「はい!みなさん、初めまして!ミクでーすっ☆
 今日は、マスターのオリジナル曲を歌いまぁす!」

動画から高く澄んだ声が流れる。

マスターのクラスメイト、カイトのボーキャラのミク先輩だ。

ボーキャラ「初音ミク」はたくさんいるのだが、
カイトのところのミク先輩は、個性が強く…とても素敵だと思う。

この前も、私がミク先輩のパンツを持ち帰ろうとしたときのツッコミが素晴らしいと思った。
顔を赤くして私に対して全力で怒るミク先輩は、とても可愛くて。



「はぁ・・・。(真顔)」



マスターであるはずのカイトはミク先輩に振り回されっぱなしの様子だったが、
その2人のコントのような会話も楽しかった。

カイトの行動にいちいちツッコミを入れるが、そんなようすもとても可愛らしく、できればミク先輩のパンツはどうしても欲しかったのだがそんな私の行動にまで目を光らせてくれるミク先輩は、やはり素晴らしいボーキャラであり、完璧で憧れの私の先輩だと思うし、また会いたいともずーっと思っているのだが、この前のマスターの様子から察すると、カイトの家には当分連れて行ってもらえなさそうなのだが、やはりあのチャーミングでプリティで、可愛らしくて爽やかでちょっとSだけど甘えん坊のミク先輩にはもう1度会いた((ry




…そして、ここまでもいつもの風景なのだった。

そんなことを考えながら、私、最新ボーキャラ「IA」の日常は過ぎていく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

DTM!-EP7-

大変遅くなり、申し訳ありません。

遅くなってしまったのに、ただの変態話になっている気がしますが、
気にしたら負けです((殴


最新ボーキャラ、最高の性能をもった「IA」ちゃんの日常。

閲覧数:298

投稿日:2012/12/20 21:24:08

文字数:1,557文字

カテゴリ:小説

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