花 狂おしげに咲く 春の名を纏い(まとい)
今 光を遮(さえぎ)る

花 求められるのは 「散ってこそ花よ」 
ただ 刹那(せつな)の夢
 
サクラ匂へど(におえど)散りぬるを
誰が運命(さだめ)と呼ぶ
花びらよ 風に落ちても
何度も何度も空へと舞え
消えゆくことの美しさ
そんなこと知らないから
はじめから決まる評価じゃ
まだまだもの足りない

また 東風(ひがしかぜ)が呼ぶ 時を告げるため 
降る 花散らしの雨
今 暗闇に光る 夜露(よつゆ)と花弁(かべん)は    
ただ 刹那の歌 

同じように並んだ 桜木(さくらぎ)を
人は美しいというけれど
ほんの少しの自分らしさなど
誰も気づいてはくれないのか

「花は盛り」と呼ばれても まだ開かぬ花もある
蕾(つぼみ)のまま消えるのなら それが運命(さだめ)

サクラ匂へど(におえど)散りぬるを
誰が運命(さだめ)と呼ぶ
花びらよ 風に落ちても
何度も何度も空へと舞え
「誰かのための自分」なら
風に吹かれ散るがいい
「自分のための自分」なら
まだまだ足りない

いつまでも散ることのない
夢掲げた桜木が
美しいといわれるまで
花は咲き続ける

短い春が終わるのなら
夏を染める花を咲かせよう
他の桜木も暖かい風
浴びて夢の花開くだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

サクラ匂へど【曲募集】

「サクラは散るから美しいんじゃない」

閲覧数:242

投稿日:2013/04/21 12:28:37

文字数:547文字

カテゴリ:歌詞

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