1A
眉月を飾る晴れ姿花の灯りを頼って
月明かり微かな風の如く私の影を揺らした
戻れない日々を憂うまま散りゆく命ならば
麗らかな春の風を待つ偏に健気な花となれ

1B
嗚呼風を抱いて雲を流して月を隠すまで
嗚呼震えるほど浮世の儚さ見せてあげましょう

1S
ひらりひらり舞い散る桜の花
想う薄紅色のみち
淡く霞む景色は遥か遠く
春よ共に咲け共に歌え

2A
春の冷たい夜露鼻緒を染めて月明かり身にまとう
ほんの微かに香るあの日の風覚え静かに宵を越す
宵闇に緋色の舞扇子揺らいで鈴を鳴らす
あえかに浮かぶ舞は影をひそめ春の訪れを待ちわびる

2B
嗚呼雲に消えた月の面影水面に映すまで
嗚呼戸惑うほど浮世の儚さ見せてあげましょう

2S
ひらりひらり舞い散る桜の花
天つ雫春の調
ゆらりゆれる水面に花かがり
春よ共に酔い共に眠れ

3S
ひらり舞い散る桜の花
想う薄紅色のみち
淡く霞む景色は遥か遠く
春よ共に咲け共に歌え