syasin6

ここで書くこととしてはあんまりふさわしくないかもですが、自分も最初は全然分からなかったので一応、音量についても少しだけ。
　再生する機器ごとに音量が違ってもらったら困るので、全く同じ音量に聞こえるよう、基準となる音量を設けようとして設けられたのが0dB(ユニティゲイン)です。+1dBとか+2dBという表示も見えると思いますが、基本的にmp3に書き出す段階で0dBを越えていてはダメです。この+何dBはヘッドルームと呼ばれるもので、話の上では0dBが最大音量なんですが、それ以上即音割れだと困るのである程度まで超過しても音割れしないよう設けられた音量です。正確には忘れましたが0dBから実際には10dBかそのくらいくらい超過すると音割れします。つまり、誤解をおそれずに一言で言えば、基本的には「0dBを越えない程度に、0dBに近い音量を保った方がよい」ということになります。他の人の楽曲に比べて自分の音量は小さいなと感じるのは、これが原因です。その差を埋めてくれるのがマキシマイザーというプラグインで、文字通り音量をMaximize(最大化)します。ただし音量を0dBに張り付かせることは言い換えればダイナミックレンジ(強弱バランス)を狭めていることにもなるので絶対にこれがいいとは限りません。
　何で基準が0dBかというと、デシベルは (常用対数の方の) log(A/B) (本当はこの前にエネルギー比なら10、振幅比なら20が付くのですがこれは本質ではないです)、分母が基準値、分子が今の値、という比の対数で表現されているためです。要するに「ある基準の音量」、まあ実際にはこれは電圧なんですけど、その音量がいくつって決まってて、今の音量がそれに対して何倍かということです。ユニティゲインと同じ音量なら A=B で log1 = 0 [dB]、というわけですね。ユニティゲイン以下だと A<B なので A/B<1 となり、1未満のlogを取ることになるのでdBは負の値になります。表記がマイナス何dBになってるのはこれが理由です。そもそもデシベルをなぜ使うかというと、人間の感覚に合っているからなんですね。たとえば振幅を10倍しても人間は音量が10倍になったようには感じないんです。ある意味デシベルは「人間の感覚に合った尺度」ですね。

順調みたいですね。ごまかしなのである程度慣れたら忘れた方がいい情報ですけど、マスタートラックのプラグイン、Fruity Limiterが付いていたらそれを解除して、かわりにMaximusを挿入すると良く聞こえますよ。Maximusを開いた左上の▼メニューからPresets→Master Aidを選んで、MasterつまみのGainを-1～-2dBくらいに落とすと、音量レベルが大幅に上がるので音質が上がったように感じます(科学的には人間は音量が上がると音質が良くなったと勘違いするというトリックを使っているだけなので本当の音質は自分で調整しないといけないんですけどね)。本当はコンプレッサーだとかイコライザーだとか色々小難しいことをやったあとこれを最後の仕上げとして挿入するんですけど、とりあえず良く見せたいなら使ってみるといいかもしれません。