袂に入れた壊れたてのラヂオからは 軽い雑音混じりに霊脈の渋滞情報。
あの頂からこの陵へ、その社からかの城へ、転がり流れ跳ねて這いずる。
蹇蹇で山路を下る青銅の足は 城門を開け天の尾を踏む。
渦煙燻らす男を蔭に宿らせ 黄昏時に点くことを逡巡し続ける街燈。
その根は人竜草の胎児 電気と養分を吸収し 死霊と踊ることもなく
黒洞々たる瀝青の下で逆しまに 地球そのものの夢を見ている。
もがりの笛は無涯の果てまで震わし、大河のほとりで挽し哭く。
饕餮は世界を頭から呑み、咀嚼して切り分ける、ただのからくり。
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たもとにいれたこわれたてのラヂオからは
かるいざつおんまじりにレイラインのじゅうたいじょうほう。
あのいただきからこのみささぎへ、そのやしろからかのしろへ、
ころがりながれはねてはいずる。
けんけんでやまじをくだるせいどうのあしは
じょうもんをあけてんのおをふむ。
かえんくゆらすおとこをかげにやどらせ
たそがれどきにつくことをしゅんじゅんしつづけるがいとう。
そのねはマンドレークのたいじ でんきとよううんをきゅうしゅうし
しりょうとおどることもなく
こくとうとうたるアスファルトのしたでさかしまに
ちきゅうそのもののゆめをみている。
もがりのふえはむがいのはてまでふるわし、
たいがのほとりでばんしなく。
とうてつはせかいをあたまからのみ、
そしゃくしてきりわける、ただのからくり。
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