[A]
この夏のお土産は まるで蜃気楼ばかり
食べつくしたみたいに 何も残ってやしない
[B]
君を次の季節へ 連れていくはずが どうも
反対行きの電車 向こうが君の家みたい
[S]
僕は置いていくよ 溶けだした君と恋
味気ない氷のよう 大人になってしまうよ
かなしさを生むのなら アンコールがないのなら
徒然に身を任せ さよならは夏のせい
[A]
蝉の声 夜更けにも 僕を呼んでいるように
助けを呼ぶように ドアをノックしているんだ
[B]
ひんやりとした部屋で 一人聞こえないふりで
まるでこの恋のように 夏と去りゆくかすがい
[S]
僕は置いていくよ 溶けだした君と恋
味気ない氷のよう 大人になってしまうよ
身体中しみるまで 大切に頬張って
噛み砕いてしまっても 誘惑は夏のせい
[S]
僕は置いていくよ 溶けだした君と恋
味気ない氷のよう 大人になってしまうよ
かなしさを生むのなら アンコールがないのなら
徒然に身を任せ さよならは夏のせい
[S]
君は走り出すよ 斥力を味方にして
僕は見送りもしない 心とは裏腹に
同じ夏 同じ熱 溶けだした I love you
僕たちは言えなくて 遠ざかる夏を想う
夏氷
夏の終わりを惜しむ、無邪気さと仕方なさをイメージしました。
ひとなつの憧れ。
大人びているようで、どこか幼い内心を描くよう心掛けました。
http://piapro.jp/t/WMp5
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