江戸の町の 夜気に賑わう
箱庭の中 眠らずに
花を探す 其処な主(かた)へ
手招き一つ 「おいでなんし」

一夜(いちや)ごとに 色を変えて
艶やかにただ 咲き誇る
心が求む たった一つ
この手にはもう 触れないけれど

「…真(まこと)など、どこにもありんせん。
…この涙さえも、遊びを彩る飾りでありんす…」


意味には 成らない。解ってて、睦言。飽きもせずに今宵も
空しい熱を奪い合い、夢に逃げるように目を瞑(つむ)るの

今宵は一体どなたの 下(もと)で咲き乱れるのでしょうね?
頬を雫一つ
知らぬふりして、落とす。



空を泳ぐ 小鳥たちが
好きな場所へ 自由に向かう
「もしもこの背、翼があれば…」
…いいえ、なんて浅慮な願い。

「花は花らしく、地に根を降ろすが定め…。…童(わらべ)のように、無邪気に伸ばす羽根はありんせん」


意味には 成らない。解ってて、睦言。変わりもせず今宵も
苦しく熱を奪い合う。夢は逃げるように夢の中へ

今宵は一体どなたの 下(もと)で咲き乱れれば良いのでしょう?
夜露 零す花が
重い躯で泳ぐ


灯火(とうか)揺れる闇夜
映す 影は一つ

「…嘘つきには、針千本でありんす…っ」


意味には 成らない。解ってて、ただ一つの熱を願い続け
喪われ軋むこの心、悟られないように紅は笑む。


今宵は一体どなたの 下(もと)で咲き乱れるのでしょうね?
どなたでも同(おんな)じ事よ、
心の雨は決して止まない。


どんな色にでも染まりましょう
貴方の色に染まり魅せましょう
真(まこと)に 望む色
一つ 心に秘めて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

替え歌【吉原ラメント〜真白菊〜】

吉原ラメントの替え歌になります。
読み方は真白菊(ましろぎく)。
遊郭にいる、テトちゃんとは違う遊女の物語の一つ…な感じでお願いしますっ。


…ガイドラインよく読んでもよく分からなかったのですが、替え歌ってUPしてもいいのでしょうかね…。。_φ( ̄ー ̄ )不安。。

閲覧数:91

投稿日:2017/09/03 14:18:40

文字数:680文字

カテゴリ:歌詞

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